約 4,756,441 件
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/912.html
最初に出てきた一機に高速で肉薄。新手のまったく同じ機体が後方から動こうとするが 一機がそれを右手で制するような動作をする。 「一機で十分って言うのか!?」 一機が迎撃体制に入る。左肩の大型火器ではなく右肩の誘導弾を発射。 二発の誘導弾はすこしづづ違う軌道をとりながら急速に距離を詰める。 ノーヴェはジェットエッジをさらに加速。直撃など受けはしない。先ほどのように近接信管が起動する前に 一気に距離を詰め、自分のリーチに入り込む。 「まずは一機!!」 至近距離なら外しはしない。ノーヴェには自信があった。 至近距離から相手がばら撒くパルスライフルの弾幕を左二の腕のシールドで防御。さっきのエネのハンドガンに 比べれば熱も持たなければ一発も重くない。 「もらった!!」 右手に意識を集中。金色に光る右の拳は通常でも威力のあるノーヴェの拳がさらに強化されたということを意味する。 必中の間合い、一撃で倒せなくても当れば確実にダメージは通る。 だが、赤と黒の機体は振り上げられたノーヴェの右手の動きを読むかのように後方にステップ。 ノーヴェの右手は空を切った。それを狙ったのかのように左手のブレードに刃を形成、ノーヴェを狙う。 今度はノーヴェが受ける番。だがノーヴェは落ち着いて身を屈めてブレードを回避。そのまま左足を起点に一回転。 右足のジェットエッジを点火、加速させる。狙うのは相手の胴体と脚の接続部分、つまり一番弱い部分。 「はぁぁーー!!」 気合を乗せて蹴りを打ち込む。当れば生身だろうと魔導甲冑だろうが只ではすまない、・・・筈だった。 「っが!!」 ノーヴェの右足は受け止められた。しかも右手一本で。 「くそ!!・・・こいつ、離せよ!!・・・ぐぁ!!」 掴んだ右足をさらに強く握りこみノーヴェを持ち上げると地面に向かって振り下ろした。 地面の衝撃にノーヴェの視界にノイズが走る。体が受け止め切れなかった衝撃が与えるダメージの警告が 表示される。痛みもダメージもすべてノイズとしてカット。 「・・くそ!!離せよ!!」 だがまだ掴まれたままだった。そのまま何度も振り上げられては地面に叩き付けられる。 まるで甚振れる獲物を見つけたの喜ぶかのように頭部のレンズが光った。 それを見たノーヴェの心を恐怖が支配する。 『くそ・・・、こんな所で!!』 必死に人間的な感情を押しつぶす。腹筋部分を使い上半身を上げ、拳を叩きつける。一瞬、右足を握る腕の 力が緩んだ。その一瞬を使い左足裏を打ち込む。そのまま必死に転がり距離をとる。 頭の中で警告が鳴り響く。そのすべてを消去し相手に集中する。骨格・関節はまだ大丈夫、神経接続、 人工臓器・筋肉もダメージはまだ許容範囲!! 『こんな所でやられる訳には行かないんだ・・・。ギンガ姉に教えてもらった技術がどこまで通じるか 証明してやるんだ!!・・・それがあたしなりの恩返しなんだ!!』 ノーヴェが構える。相手の赤と黒の機体は不気味なぐらい静かに、本当にボロボロの機体なのかと 疑いたくなるくらいに静かに、そして動いている。 「ちくしょう、余裕を見せてるつもりか!?」 それがノーヴェの癇に障った。自分は余裕をなくしていた。ギンガとチンクが、 姉達が一番心配しているノーヴェの性格的な欠点が危険なところで表に出てきていた。 「うおぉぉぉーーーー!!」 一直線に突っ込む。そこに誘導弾を打ち込まれ、さらにパルスライフルが火を吹く。 「うぉぉぉーーー!!」 左右両手のシールドで体の前面を防御。魔力片が当ろうが、破片が掠めようが、魔力弾が装甲を削ろうが お構いなしに定めた相手を目指して突っ込む。 両手のガンナックルの先に力を集中。一撃で当らないのなら打撃を繰り返すのみ!! 必要以上に力を入れた動きほど読まれやすいものは無かった。 ノーヴェの続けて打ち込む拳を一機は簡単に避ける。面白がり、ノーヴェを弄ぶように・・・。 「・・こいつ!!こいつ・・・!!」 闇雲に拳を振り上げる。それが終わるのはあっという間だった。 「ぐっ!!」 相手の左拳が正確にノーヴェの胸を打った。思わず態勢が崩れるノーヴェ。そこに追撃で膝が伸びる。 膝が腹部に入る。ふらつきながらそれでも上半身を立ち上げるノーヴェの額をライフルの握把で叩く。 ふらつきながらなおも立つノーヴェの首を左手で掴み締め上げ、体ごと持ち上げる。 頭の中で警報音が鳴り響く。必死に振りほどこうとするが、まったく歯が立たない。 意識が遠くなり、耳も目も機能不全を起こしつつある体を赤と黒の機体は狙い、右手を構えた。 『畜生・・・!!うご、うごい・・・、から・・・だ・・・』 機能不全を起こしつつある体で一瞬轟音が耳に届いたような気がした。 次に感じたのは自分が振り回される感覚と左腕のごく至近で相手がパルスライフルを発砲したため、 知覚できた熱風だった。 その次に感じたのは自分が放り投げられ、飛んでいく感覚。 「私の妹を!!離しなさい!!」 一瞬誰かの声が聞こえた。だが先ほどのダメージでまだ体は麻痺していた。動けない。 頭から落ちればいくら頑丈な自分でも、もう・・・。 『ごめん、チンク姉、ギンガ姉・・・。ハチマキ・・・、出来の悪い妹で・・・』 機能が低下し、ぼやける視界に左肩のグレネードランチャーがこちらを向くのが見えた。 閉じた目でも感じれるほどの赤い光と爆発音、そして思ったより軽い衝撃。 最後には誰かにやさしく抱きかかえられる感触がした。固く結んでいた目を振るえながら目を開ける。 「・・・ハチマキ?」 「よかった・・・、首を掴まれてるのを見た時はもう駄目かと思った・・・」 スバルの展開したウイングロードの上でスバルはノーヴェをキャッチ、抱きかかえていた。 「スバル・・・姉・・・?」 「・・・大丈夫?・・・まだ痛いところはある?」 スバルの両目に涙があふれているのが見えた。自分のために泣いてくれている。本当の血の繋がった妹でもなく、 同じ遺伝子モデルを使っているわけでもない。幾度も血塗られた戦いを演じ、今でも些細なことから喧嘩をする。 「・・・ごめん、・・・スバル姉、ごめんなさい・・・」 「駄目だよ泣いちゃ・・・」 スバルが汚れるのも構わずバリアジャケットの袖で汚れたノーヴェの顔を拭いてやる。 「スバル、ノーヴェ、無事を確かめるのは後よ。今は目の前の敵を倒すわよ」 「うん、ギン姉!!」 まだ戦闘は終わっていない。ギンガは一機と相対し、遅れてドーム内に突入したなのはは様子見していた もう一機に照準を合わせていた。 「ノーヴェはここで待ってて。すぐに終わらせるから・・・」 そういうと壁にノーヴェをもたれ掛けさせ、休ませる。戦闘の場所においておくのは危険だが 今はゲートの向こうに送り届けるのは難しい。 「大丈夫だ!!まだ・・・、まだやれる!!」 体内と装備品の状態をスキャン、損傷・大破した部位との接続・修復機能を停止。修復を切断された神経系、 破損の軽い人口筋肉・関節に集中。それでも体の動きは硬くぎこちない。 「ギンガ姉、スバル姉、わたしはまだ出来る、まだやれるから・・・!!」 それを聞いたギンガが振り返りやさしく微笑みながらうなずく。スバルは一瞬きょとんとした顔をしたかと思えばすぐに いつもの精悍な笑顔を見せる。 「うん、それでこそ私の妹だよ」 「・・・ああ」 「スバル、私の右に、ノーヴェは左に」 ギンガが指示を発する。すぐにスバルが位置に付き、遅れてノーヴェが位置に付く。 二人のデバイスと直接リンクする。 <大丈夫ですか?> リンクしたマッハキャリバーが心配して聞いてくる。 『大丈夫だ、けどうまく機動出来ないかもしれないからサポートしてくれ』 <了解。お任せください> 「ミッドチルダ方面管区、108捜査警ら隊・第一捜査中隊、ギンガ・ナカジマ曹長!!」 「スバル・ナカジマ陸士長、陸上総隊総監直轄、特別救助隊所属!!」 「末妹、ノーヴェ・ナカジマ、ミッドチルダ方面管区第757調査捜索部隊、えーと・・・本部班の備品!!」 名乗りを上げた後、三人がそれぞれウイングロードとエアライナーを展張。 「「「行きます!!」」」 三人同時に加速。一人たりとも遅れることは無い。すべてが一致した加速。 目標は一つ、末妹を傷めつけてくれた一機!! 先頭は長女のギンガが受け持ち、相手に向かって突撃する。右翼、やや下がった位置にスバル。 『ノーヴェは立ち位置を変えて、ギン姉と私のシールドの内側に!!』 『了解、スバル姉!!』 目標となった一機は誘導弾と火器で弾幕を張り、中量二脚の利点を活かし高機動を活かして左右に上に動く。 動き回る相手の張る弾幕を大きいダメージを受けているノーヴェには破片ひとつでも致命傷に なりかねないための処置。 『接近すればグレネードランチャーは使えないわ。接近戦で撃破します!!』 『『了解!!』』 三人で息を合わせて正面と左右から相手の逃げ場を無くしつつ追い込み、相手を撃破する。 三姉妹の特性を活かしたは取れないが、三姉妹がリンクしおそらくは誰にも真似が出来ない正確に動きは出来る。 「トライシールド!!」 まずはギンガが近接戦闘を挑む。シールドでパルス弾に誘導弾、すべてを受け止め肉迫。 『すごい・・・。やっぱり防御魔法が使えれば・・・』 それを見たノーヴェが感想を漏らす。 ギンガは飛び上がる相手を逃さないようにウイングロードを展帳、さらにブリッツキャリバーで加速。 つづいて左手のリヴォルバーナックルのカートリッジをリロード。 魔力の籠められた左手の拳を打ち込む。 それを相手は右手の篭手で正面から受け止める。だがまだギンガの連撃は終わってはいない。 「ブリッツキャリバー、カートリッジロード!!」 左手のリヴォルヴァーナックルを下げ、もう一度打ち込む。同時に右手に魔力を収束。 『ギン姉、それって・・・』 『スバル、ちょっと参考にさせてもらったわよ』 右手の魔力塊が形になっていく。スバルのように純粋な魔力弾ではなく杭のような芯を有した魔力弾。 「さすがに・・・、女の子にドリルは恥かしいわよ!!」 一応、あのドリルは恥かしいらしい。 サーベルが振り下ろされる。後退して回避。髪の毛が何本か焼かれる。 「ボディブレイカー!!」 収束した魔力弾を左手で打ち込む。細い一本の黄色の軌跡を残して飛んで行く。狙ったのは腰部。 一直線に飛び命中、直撃。だが当ったのは狙った腰では無く、左足の大腿部。 『慣れない事はやる物じゃないわね・・・。ノーヴェ、次!!』 「了解!!」 ノーヴェが目標のやや左正面、上側からブレイクライナーで接近 「さっきのお返し!!」 右手が光る。先ほどは外したが相手は元々ボロボロの機体。しかも左足は損傷、動きは制限されている。 「私だってやってみせる!!・・・ハンマーダウン!!」 相手がギンガにかまけていた隙を使って接近する。 隙を利用し思いっきり横合いから殴りつける。相手の左胸が思いっきりへこむ。 中の人間は間違いなく気絶する程の衝撃が入るはず。。 「まだまだ!!」 右を打ち込んだ反動を使い今度は左手を下からアッパーで打ち込む。 今度は相手の機体の鳩尾に入った左手を深く打ち込む。 『・・・何だ?この感触?』 一瞬動きに迷いが生まれたノーヴェを掴もうと両腕が動く。 「させないよ!!」 スバルが接近してくる。 「まだ早ぇよ!!」 言いながらノーヴェの右足が見事な軌跡を描き、回し蹴りが飛ぶ。 恐ろしいほどの衝撃が襲い掛かっているはず。それでもふら付きながら立つ、黒と赤の機体。 「なんて奴・・・」 「どんな構造してんだよ・・・」 ギンガが感嘆しノーヴェがあきれる。 「私が行くよ、ギン姉、ノーヴェ、離れて!!」 ギンガとノーヴェが離れ、目標と距離をとる。 それに換わって一直線に伸びるのは青い空の架け橋、スバルのウイングロード!! 「これで・・・、最後!!行くよ相棒!!」 <了解、ロードカートリッジ> 右手のリヴォルバーナックルのカートリッジを二発。 相手は安定せぬ機体を必死に安定させ左肩のグレネードランチャーが発射体勢に入る。 命中時の爆風で自身もダメージを受けるはずだが、もはや形振り構っていないらしい だが、そんなモノを気にもしないでさらに加速、突っ込む。 「リヴォルヴァー・・・」 さらにカートリッジをロード、魔力を高めて右の拳を振り上げる。 さらに至近まで近接した瞬間、相手はグレネードランチャーを発砲。 だが、それを殆ど一心同体のマッハキャリバーに身を任せて回避する。マッハキャリバーは スバルの動きを阻害しない最低限の動きを算出、実行。 「ナッコォォォーーーー!!」 正面から相手を吹っ飛ばす勢い・・・、実際に相手を吹き飛ばし、標的となった赤と黒の機体は 派手に地面を転がりながら壁に当って止まり、完全に機体をダウンさせる。 「やった?」 「スバル、まだ油断しない。ノーヴェ、相手の状況をスキャンして」 「・・・機体は停止してる、中のヤツまではわかんねぇ」 「了解。二人とも散開、警戒しつつ近づいて」 三人がゆっくりと近づく。 「再起動?気を付け・・・」 相手が立ち上がった。不気味なほどの執念のなせる業か、それとも何も感じることが出来ない者が扱っているのか。 「その機体でまだやるの?」 「どうしてもと言うのなら介錯して上げ・・・って、あれ?」 相手は片膝をついた。ゆっくりと倒れこむ。倒れこんだのと同時についていたセンサー類の 光も点滅を繰り返し、消えた。 「終わったぁ・・・」 ノーヴェがへたり込み、そして横になる。 「なのはさんの方も終わったみたいね」 「ノーヴェ、大丈夫?」 ギンガとスバルが心配して駆けつける。 「ごめんちょっと無理しすぎたみたい・・・」 「いいよ、ゆっくりして」 スバルはゆっくりと横になったノーヴェを楽な姿勢をとらせてやる。 ギンガはノーヴェの頭を撫でて妹の戦いを労ってやる。 「姉達・・・、ありがとう・・・」 ノーヴェが一言とポツリとつぶやく。 それを聞いたギンガとスバルは顔を見合わせると姉として最高の笑顔をノーヴェに返してやる 「ちょっと・・・ちょっとだけ、セルフチェックしてもいい?」 「いいよ、何かあってもお姉ちゃん達が守ってあげるから」 「・・・ごめん。セルフチェック開始、重要部品の破損箇所に対して自動修復モードを起動・・・」 そういうとノーヴェは目を閉じる。ひどく無防備な安らかな表情。 「寝ちゃったね」 「酷くやられちゃったみたいだからね。ゆっくり休ませてあげましょうか」 「うん!!」 スバルが横たわっていたノーヴェを持ち上げて背中におんぶしてやる。 「いい夢を見なさい・・・」 「・・・って、ええ?」 三人が落ち着いてた時、なのはの声が聞こえた。 二人が振り返るとなのはが潰した筈のもう一機がしぶとく立ち上がっていた。 「まだやる気なの?どんな精神構造してるのよ!!」 ギンガが率直な感想を漏らした。 「やっぱり時代劇とか見過ぎなの・・・」 ナカジマ三姉妹の名乗りと正面からの突撃を横目に見ながらもう一機の赤と黒の機体と向かい合う。 「・・・力を持ちすぎたもの」 「・・・へ?」 突然、相手がしゃべり始めた。野太い男の声で。 「・・・秩序を破壊するもの」 今度は若い女性の声。 「プログラムには不要だ・・・」 同時に完全に重なった男と女の声。よく聞くと雑音やノイズが混ざっている。 「あっちと男女二人組みって言うことね・・・。いいよ、どちらか分からないけど相手してあげる」 なのはは静かにレイジングハートを構え、相手に向ける。 「レイジングハート、ブラスタービット展開!!」 <展開します> 支援用にブラスタービットを二基、設定は火力支援。レイジングハートは射撃モードへ。 それに併せて同じく自身の周囲にアクセルシューターの射撃スフィアを展開。 「アクセルシューター、シュート!!」 先手を仕掛けたのはなのは。誘導弾のアクセルシューターで相手を包囲し、さらにブラスタービットで 相手の動きをけん制。自分は横に動き回り込む。 アクセルシューターの命中したことを示す明るい魔力光が照らす。 だが相手の機体はそんな事を気にも留めないかのように加速、残弾を回避し、誘導弾を連続発射。 なのはは自分を標的にした誘導弾を残さずアクセルシューターでたらい上げ、破片すら近づけない。 「射撃戦なら負けない!!」 カートリッジを一発リロード。回避した相手に向けて収束した魔力砲を発射。 しかし最小限の動きで回避され、背後の壁に着弾、爆発。 避けた相手は左肩のグレネードを連続発射、今度はなのはが回避する番。 「やるね!!」 一発目を回避。だが回避する機動を読んでいたのか二発目を正面から受ける。 <プロテクション> レイジングハートがオートでシールドを展開。この一人と一基のコンビの生み出す硬いシールドを 一撃で抜けるものは少ない。それが広く普及しているただの炸裂弾ならなおさら。 プロテクションの隙を突き高速で接近してくる機体。だがなのは落ち着いて対処する。 「レイジングハート、魔力刃を展開、接近戦を受けるよ!!」 射撃モードのレイジングハートの下部に銃剣のような魔力刃を着剣、槍のように-杖の筈だが-構えて 接近する相手に向かい合い、ついでアクセルシューターを展開。 袈裟懸けに下ろされる相手のサーベルをレイジングハートで相手の左二の腕を抑え、鍔迫り合いで受け止め、 アクセルシューターを後ろから回り込ませて相手を狙う。 今度は多数が命中、体制を崩す相手からアクセルフィンを使用して頭の上を取りカートリッジをリロード、 注ぎ込まれた魔力の薬莢は三発分。 「ディバイン、・・・バスター!!」 ブラスタービット収束された桃色の魔力砲が標的となった赤と黒の機体を包み込み、吹き飛ばす。 <命中、直撃です。大分至近でしたが大丈夫でしょうか?> 「大丈夫だよ、殺傷設定じゃないからちょっと痛いぐらいだから・・・。あっちも終わったみたいだしね」 そういいながらゆっくりと構えを解く。 <マスター!!> 突然頼りになる相棒が警告を出す。 「レイジングハート、どうかした・・・って、ええ!?」 もう一機がグレネードランチャーを向けていた。 「まだやる気なの?」 なのはが驚きながら再び構える。 『なのはさん、離れて!!』 突然通信が入る。なのははその言葉に反応、アクセルフィンで一気に上に飛ぶ。 次の瞬間、一条の光が通り過ぎた。それは直進し、グレネードランチャの砲身の中に入る。 瞬間、大音響と共に爆発が起こる。すぐ背中で起きた爆発にまた吹き飛ばされ、しこたま体を打ちつけながら 転がっていく機体。 「うわー・・・、絶対中の人って生きてないよね・・・」 スバルがもっともな感想をこぼす。 「エネさん?大丈夫?」 『何とか・・・生きてます・・・』 だがその瞬間、ピースフルウィッシュは機能を停止、強制的にエネを除装。 「・・・ごめんね、うまくつかってやれなかった・・・」 <気になさらずに> 「うん、修理代かかっちゃうね・・・」 <まったくです。あなたの治療費も> 「そうだね・・・。直ったら・・・、またお願いね」 <了解そのときはご協力いたします。システム待機モードへ移行> エネ自身の少なからず怪我を負っていた。ピースフルウィッシュもまた大破、全損に近い被害を受けていた。 「生きていたのね、よかった・・・」 ギンガは負傷したエネを気遣う。 「はい、気が付いたのは本当にさっきですけど・・・」 「体は大丈夫なの?」 「私よりこっちの方が・・・」 エネがドックタグ型の待機状態となったピースフルウィッシュを掌に乗せ示す。 「コアデバイスは基本的なコアさえ生きてれば修理は出来ますが、使用しているパーツによって お金はかかりますけど・・・」 「・・・よければ管理局で負担してあげようか?今回の発端はうちのスバルみたいなものだしねぇ・・・」 なのははノーヴェの世話をしているスバルの方を見る。良からぬ視線にスバルは気づかないふりをした。 「でもどこから出てきたんでしょう?エネさんのゲートから出てきたみたいですけど・・・」 スバルが違う話を持ち込む。 「そうだね、どこから出てきたんだろ?ギンガ、ちょっと見て来てくれる?」 「わかりました」 ギンガは一言言うとそのままブリッツキャリバーを転がし、ゲートを開放、奥へと向かった。 「何だ終わっちまったのか?」 入れ替わりで黄色の汎用魔導甲冑に身を包んだ地雷伍長がようやく合流した。 「遅すぎですよ、伍長・・・」 エネがぼやく。 「まあ、そっちの嬢ちゃんもヤツを相手に死ななかっただけ運が良かったと思っとけ。ヤツが伝説のレイブン、 アリーナの不死身のトップ・ナインボール、つまりハスラー・ワンだ」 その言葉を理解できたのはエネだけだった。 「あれがナインボール・・・?まさか・・・、何年も前に消えたと聞いてましたが・・・」 「まあ、生きてたのかどうか知らんが顔を拝んでみようか」 なのはとエネが倒した一機に近づいてハッチの開閉ノブに手をかけ、まわす。 「どんな顔をしてるか知らんが・・・、こいつはなんだ?」 除装した機体の中は空だった。 「スバル、そっちも開けてみて!!」 なのはの指示を受けスバルがノーヴェを負ぶったまま、接近、同じように開閉ノブをまわす。 「・・・なのはさん、こっちもです!!こっちも空っぽです!!」 「そんな・・・、確かに会話をしたよ?そうだよね、レイジングハート?」 <はい、間違いなく> 『なのはさん?』 「ギンガ?どうしたの?」 割り込みでなのはを呼ぶギンガの通信が入る、だが全員に受信できるようにしてある。 『先ほどは気づかなかったのですが、隠しゲートがありました。ここから出てきたんじゃないでしょうか?』 その通信にその場に居た全員が顔を見合わせた。 「ここ?」 「はい。よく見ると表面に滑ったような跡があります」 「どこに繋がってるんだろう?」 「こんな所にゲートがあったなんて・・・。伍長は知っていましたか?」 「いや、初めて知った。ここは古い施設らしが、大体調査は終わっていると聞いていた」 六人はギンガの発見した隠しゲートの前に立っていた。因みにノーヴェはまだセルフチェック中。 「古い施設なんですか?」 なのはが地雷伍長に聞き返す。 「ああ、話によると旧暦時代の施設らしい。新暦になってから付け足された施設もあるがな」 「へー・・・」 「セルフチェック終了。戦闘機動に制限つきで許可・・・」 「あ、ノーヴェ起きた?」 スバルの背中で寝ていた、セルフチェックを実施していたノーヴェが起きた。 「うん、大体大丈夫みたい・・・って、ハチマキ!!何してやがる!!」 どうやらおんぶされていたのが恥ずかしいらしい。顔を真っ赤にして暴れだす。 「わ、こら、そんなに暴れると・・・、わぁ!!」 暴れた表紙でノーヴェがスバルの背中から落ちる。だが落ちる前にギンガがノーヴェの体をキャッチ、 ゆっくりと下ろしてやる。 「もー、さっきはちゃんと『スバル姉』って呼んでくれたのに・・・」 「呼んでねぇよ!!」 「ちゃんと言ったよねー、マッハキャリバー?」 <はい、確かに。記録もちゃんととってあります> 「いや、あれはその・・・」 ノーヴェが顔を真っ赤にして俯く。 「ノーヴェ、体は大丈夫?」 「はい、制限付の戦闘機動でしたら可能です」 一応は指揮官であるなのはが確認する。 「あまり無理したら駄目よ?」 「うん、ギンガ姉・・・」 やっぱりギンガ姉は優しいな・・・。ノーヴェはそう思った。 「予定外の行動だけど・・・、とりあえず潜ってみようか?いくのは私とスバルとギンガで行こう。 ノーヴェはここで待ってるほうがいいね?」 なのはが決定を下す。 「そんな・・・、あたしはまだやれるって!!」 「ノーヴェ、指揮官の決定には従いなさい。今はなのはさんが指揮官なのよ?」 「・・・ギンガ姉、でも本当に大丈夫だから・・・、足手纏いにはならないから!!」 「伍長はここで誰も入らないようにしておいていただけますか?」 「それでこれは出るんだろうな?」 地雷伍長が親指と人差し指をあわせて丸いサインを作る。 「一定額を捜査協力費でお支払いできるでしょう。ですが後払いですよ?」 指揮官役ののなのはが一応契約を取りまとめる。 「構わんよ、だが期待はするな。俺はなんて言ったってアリーナの万年最下位だからな」 そういうと豪快に笑った。 『『『『・・・万年最下位なのにどうやって機体を維持したり生活してるんだろ?』』』』 エネ以外の四人は同じような疑問を頭に思い浮かべた・・・。だがそれを口に出すほど野暮ではなかった。 「あの私は・・・?」 「エネさんは無理しない方がいいわ。控え室に戻って休んでいたほうがいいよ」 「そうだよ。修理費とかは大丈夫、エネさんの分もちゃんと払ってあげる。・・・スバルのお給料からね」 「そんなぁ・・・」 「自業自得だろ・・・。わたしはそれで死にかけたんだからな・・・」 ギンガがエネを心配し、なのはが報酬を請負い、ノーヴェが恨めがましく言う。 「先頭はギンガ、マークスマンはスバル、次に私。ノーヴェは後衛で警戒。前進速度はそんなに速くなくて いいよ。壁とかに隠されている通路とかに注意。ノーヴェはレイジングハートと キャリバーズと直接リンクしてマッピングしておいて。みんな準備は良い?」 「「「はい!!」」」 三人が各々の利き腕を突き上げ返事をする。本当の姉妹ではないはずだが本当に良く似ている三姉妹である。 「よし、じゃあみんな行こうか」 なのはがレイジングハートを隠し通路にむけた。それを合図にギンガを先頭に暗い通路内に入る。 次にスバルが通路に入り自分の番になった時、後ろに立つノーヴェを振り返る。 「本当に大丈夫?」 「大丈夫です、戦闘機人がこんな事で倒れません」 「なにかあったら…、チンクちゃんやセインちゃんが心配するよ?冷たい事ばかり言ってるけどトーレさんも…」 「はい…、でも大丈夫です。戦って倒れたなら戦闘機人の本望だって、きっとみんな言ってくれますから…」 そういうとノーヴェは笑った。 『普段の生活の中で番感情表現が豊かな娘に育ったんだね。ナカジマ家の教育がいいのかな?』 自身の弟子とも言うべき子は相変わらず感情の起伏が表に出ない娘のままだった。 <マスター、彼女のポテンシャルは落ちています。やはり置いて行くべきでは?> 『彼女なら大丈夫だよ、レイジングハート。でも目を離さないであげて』 <お任せください、マスター> 「じゃあ行くよ。しっかり付いてきてね」 アクセルフィンを展開、一気に加速して先発した二人を追う。 「遅れるかよ…!!」 ノーヴェは三人の後を追う。ジェットエッジを加速させ通路の闇へと消えていった。 「さて、じゃ仕事をするとしますか・・・」 四人が通路に消えた後、地雷伍長がぼやき機体を着座させる。 「仕事って・・・、なんで座ってるんですか、伍長?」 「まあ仕事はここで監視してろって事だろ?それに今、この施設に入ってこれるやつは居ると思うか?」 「それはそうですが・・・」 今現在、シャッターが施設の通路の大半を閉鎖している。今頃来たレイヴンは必死に開けようと苦労しているのだろう。 「分かったらお前もとっとと控え室に戻って応急処置して休んでおけ」 「そうですね・・・、じゃあいったん戻ります」 エネが踵を返して戻る。 「ああ、ちょっと待て」 地雷伍長が呼び止める。 「入っていったあいつらが帰ってきた時の為に茶とか軽食を用意しておいてやれ。それと・・・」 一瞬区切って考える地雷伍長。 「誰か来たら軽食と魔法瓶に入れたコーヒーを俺のところに持って来させてくれ。ただ待つのは勘弁だ」 それを聞いて了解の返事のつもりか崩れた敬礼と笑顔を返すとエネはそのまま通路を歩いていった。 歩いていったのを確認して地雷伍長は頭部ハッチを開放腰部の雑具箱から器用にタバコとライターを取り出し、 一本吸い始め、紫煙を吐き出す。 「まさかとは思うが・・・、こいつは本部か例の秘密工場への隠し通路じゃなかろうな?」 地雷伍長の呟きを聞いたモノは彼のデンジャーマイン以外、誰も居なかった。 戻る 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/3670.html
フェイト・ハラオウンは困惑を覚えながらシグナムと剣を交えていた。 烈火の如く勢いで魔剣を振るうシグナムは、これまで見たどんな姿とも違っていた。 険しい表情で、ただ敵を切り裂く為だけに刃を振るう。 刃を通してシグナムの激情が察知できる。 ただ、激情の理由は分からない。 何故シグナムはこれだけ感情を湧き立てているのか。 大元が自分達にあるのは分かる。 だが、具体的な理由までは分からない。 言葉にして問い掛けるには、フェイトはまだ不器用すぎた。 「おおおおおおおおおおおおおおお!!」 「はああああああああああああああ!!」 この日何度目かの鍔迫り合いが発生する。 斧と剣が火花を散らして攻めぎ合う。 鍔迫り合いは、徐々にフェイトの方へと傾いていった。 「うおりゃああああああああああ!!」 そして、その均衡に横合いから介入する者が現れた。 鉄槌の騎士・ヴィータ。 唐突な乱入にフェイトの反応がワンテンポ遅れる。 横っ面に鉄槌が直撃する―――直前でバルディッシュが自動防御を発動させた。 金色の魔力壁が、鉄槌を止める。 鉄槌に込められた力は魔力壁を容易くぶち破るが、寸前にあった一瞬の均衡がフェイトを救う。 均衡の隙に、フェイトは全速を以て二人の守護騎士から距離を取った。 充分な間合いを挟んで、フェイトがヴィータを見る。 「形勢逆転だな、管理局の魔導師」 「……あなたは、なのはと戦ってた筈じゃ」 「増援だよ。高町でも、アイツにゃあ敵わねーぞ」 ヴィータの言葉に、フェイトは嫌な予感を覚えた。 この場にいるシグナムとヴィータ以外の守護騎士は、どちらかというと支援系統の騎士だ。 ヴィータをバックアップしての戦闘ならまだしも、正面からなのはと戦闘できるとは思えない。 其処まで思考し、フェイトは気付く。 内に芽生えた嫌な予感の、その正体に。 「まさか……!」 アンノウン。 クロノを瞬殺した怪物の姿が、フェイトの脳裏に浮かんでいた。 親友の危機に、フェイトの身体は殆ど反射的に行動していた。 相対する二人の守護騎士に背を向け、親友の救援へと身体を向ける。 「行かせると思うか」 が、身体を加速させるよりも早く、隙だらけのフェイトへとシグナムが斬り掛かる。 上段の構えから振り下ろされた斬撃は、一層の速度と威力を持ってフェイトへと迫っていく。 再びバルディッシュが自動防御を発動させるも、今度は防ぎきれない。 フェイトの細体を烈火の魔剣が捉える。 『Jacket Purge』 だがしかし、此処でもフェイトを救ったのは、相棒たるバルディッシュであった。 バリアジャケットを強制的に爆発させ、フェイトの身体を吹き飛ばす。 爆発に圧されたフェイトは、結果としてシグナムの縦一閃を回避する事となった。 再度離れた間合いでバリアジャケットを再構築し、バルディッシュを構え、二人の騎士と向かい合う。 『集中して下さい、マスター』 「……ごめん、バルディッシュ」 珍しい相棒からの忠告に、フェイトは素直に謝罪を零した。 身体を包む痛みに、相棒からの忠告に、フェイトが目を覚ます。 親友を救う為にも、シグナム達を止める為にも、此処で自分が撃墜される訳にはいかない。 まずは全力でシグナム達を撃破し、なのはの援護に向かう。 全力全開の最速で、だ。 雷光の魔導師の瞳が、決意の色に染まる。 「バルディッシュ……ソニックフォーム、いける?」 『Sir. Barrier jacket. Sonic form』 二人の守護騎士を前にフェイトは己の切り札を躊躇せずに切った。 それは自身の長所を全開に活かす、最速の形態。 防御を度外視した高機動フォームを守護騎士へと晒す。 シグナムとの一対一でさえ殆ど圧倒されていた状態。 二人の守護騎士を相手に正面から戦い、勝利する事は不可能と云っても過言ではない。 だからこその、高機動形態。長所を前面に押し出しての戦闘だ。 「状況は二対一……まるであの時とは逆の状況だ」 胸中に敗北の苦い記憶が蘇る。 二対一という破格の条件での敗北。 自分が気絶している間にヴァッシュが傷付き、クロノが撃墜された。 シグナムは止められず、闇の書は完成への道を着実に歩んでいる。 自分の無力さが、嫌だった。 仲間が傷付くのが、嫌だった。 だから、それを糧に訓練を重ねた。 とあるガンマンと共に、親友である魔法少女と共に。 それはたった数日の短い時間。 でも、何かが見えた気はした。 強くなる為の、何かが。 「力も、技も、関係ない……戦場を支配する能力」 だから、躊躇いはしない。 シグナム達を止め、アンノウンと戦闘しているなのはを救う。 二対一であろうと、関係ない。 自分の力は、戦場を支配する力だ。 『Sonic Move』 勝負は一瞬であった。 雷光の魔導師が選択したのは、高機動形態での高速移動魔法の発動。 守護騎士達の知覚限界点まで到達したフェイトが、金色の閃光となって戦場を駆け抜ける。 ヴィータの懐に飛び込み、バルディッシュを袈裟斬りに振るう。 それまでのものと比較しても段違いの加速・最高速に、ヴィータは反応しきれない。 機動力をカードとして持っているのは知っていたし、警戒もしていた。 しかし、反応しきれない。 初見という所が大きかった。 これがもし、一度見ていての攻撃であったら、ヴィータも身構える位の反応は出来ただろう。 結局の所、勝負を決めたのはフェイトの覚悟。 装甲を薄くしたハイリスクの形態を、二対一の状況にありながらノータイムで切る覚悟。 それが最悪の状況に於いての、活路に繋がった。 『Haken Form』 戦斧から、金色の魔力刃が飛び出す。 魔力刃はヴィータの身体を切り裂き、魔術的なダメージを負わせた。 直撃だった。 なのはとの戦闘でダメージを負っていた事も相成り、ヴィータは声も上げずに昏倒した。 再び、フェイトの身体が加速する。 次なる獲物は、烈火の騎士・シグナム。 ただ一直線に、最短の距離を最速で駆け抜け、懐に潜り込む。 紫電纏う金色の魔力刃が、空気を切り裂いて、その身体を穿った。 身体を走り抜ける電流に、心底へと脱力を叩き込む魔力ダメージに、シグナムの身体が傾ぐ。 「……ふざ……けるな……」 だが、烈火の騎士は倒れない。 抱き付くようにフェイトへと寄りかかるも、決して倒れはしない。 シグナムの顔には、ただ意志が張り付いていた。 絶対に負けないという、余りに強固な意志が。 何が彼女を突き動かすのか、やはりフェイトには分からない。 「……私達を、騙しておいて……主を……見捨てておいて……」 シグナムの口から漏れた、殆ど譫言のような言葉。 フェイトは思わず動きを止める。 「世界も……主も救うと言っておきながら………裏……切り……」 言葉は眼前のフェイトに向けられたものではなかった。 それはフェイトにも理解できた。 自分以外の誰かに向けられた言葉。 それが誰に向けられたものなのかを特定する事は出来ない。 「ならば……私は…………私達は……負ける訳に……いかないッ!!」 言葉が爆発し、満身創痍のシグナムを動かした。 レヴァンティンを振り上げ、間近に立つフェイト目掛けて、振り下ろす。 シグナムが一撃に対して、フェイトの身体が再度消失する。 シグナムの後方へと一瞬で回り込み、決死の抵抗を断ち切るべく、金色の刃を横一閃に振り抜く。 だが、この一撃に烈火の将は反応せしめた。 レヴァンティンが軌道を変え、防御へと使用される。 烈火の剣と雷光の斧とが、攻めぎ合う。 互いの渾身が込められた均衡は、火花となり闇夜に輝く。 フェイトは驚愕していた。 未見の一撃ではないとはいえ、満身創痍のシグナムがソニックフォームでの限界速度に反応した事実に。 何よりバルディッシュを通して伝わる、剣圧に。 満身創痍の身でなければ、均衡すらなりたたなかっただろう。 一瞬で押し切られ、この身は切り裂かれていただろう。 だが、とフェイトは思う。 このままなら負けはしない。 最初の一撃が効いている。 勝負を決定付けるには充分過ぎる一撃であった。 このままスピードで圧倒する。 そう判断し、フェイトは高速移動魔法を発動させた。 背後から前方へ。 そして、前方から死角となる頭上へ。 緩急を付けての連続高速移動は、完全にシグナムから隙を引き出した。 後はバルディッシュを振り下ろすだけで勝負は終わる。 なのはの救出にも問題なく迎える筈だ。 騎士と魔導師との三度目に至る激戦は、魔導師のリベンジ達成で終焉を迎えようとし、 「なっ……!?」 寸前で、終わりの始まりが、始まった。 視界の端の森林から溢れ出る、白色の輝き。 白色の光は加速度的に範囲を広げていき、フェイトがいる位置すらも呑み込んでいく。 白色が、世界を埋め尽くす。 唐突に訪れた異常事態に雷光の魔導師は事も出来ず、ただ立ち尽くす。 遅れて、烈風が吹き荒れた。 飛行魔法ですら体制を維持しきれない、まるでそれ自体が攻撃であるかのような、轟風。 轟風の奔流に呑まれて、フェイトの身体が宙にて弄れる。 視界の端には、自分と同様に吹き飛ばされるシグナムの姿があった。 その姿も白色の中へと消えていく。 全てが、自身の身体も手中のバルディッシュすらも白色に蹂躙されて、視認する事ができない。 今自分が何処を向いているのかも、分からない。 フェイトは、混乱に満ちた表情で白色の世界を見詰める事しかできなかった。 ◇ 終わりの始まりから凡そ数分前の、闇の書事件臨時本部。 唐突に始まった魔法少女と守護騎士達との戦闘に、臨時本部は騒然としていた。 様々な映像が映し出されたディスプレイの前では、エイミィが五指を忙しなく動かし、情報の整理を行っている。 突然の事態に対応しようと、孤軍奮闘していた。 「なのはちゃん達が交戦している場所は海鳴市桜台の上空! 今、本部へ増援の申請をしていますが、到達にはまだ時間が掛かる模様です! あ〜、何でこんな所に現れるのよ、守護騎士達は!」 愚痴を飛ばしながらもエイミィの手は止まらない。 本来ならば数人の人員で捌く緊急状況を、必死の想いで解決へと運んでいた。 「なのはちゃん達に通信は繋がる?」 「繋がるには繋がるんですけど、応えてくれないみたいで。通信を返す余裕もないようです!」 「クロノは今、どこに?」 「クロノ君もユーノ君も、闇の書の調査で本部にいます~! 到着には時間が掛かります! ヴァッシュさんは音信不通! 何やってのよ、こんな時に!」 中継される映像を見つめながら指示を飛ばすリンディであったが、状況は良くなかった。 増援も望めない今、臨時本部では大きな動作を取る事ができない。 今の状況では、現場で戦っている魔法少女達に全てを託すしかなかった。 リンディは小さく歯噛みして、ディスプレイを睨む。 「……!? ア、アンノウンです! なのはちゃんの所にアンノウンが出現! なのはちゃんと交戦状態に入った模様!」 そして、事態は急変する。 アンノウンの出現。 高町なのはとの交戦状態への突入。 先日の分析により、リンディもアンノウンの有する強大な『力』には気付いていた。 最悪の展開も十二分に有り得た。 「マズいわ、なのはさんに撤退の指示を。1対1でのアンノウンとの戦闘は避けて」 心中の焦燥を声色に出さなかった事は、指揮官として流石だと言えるだろう。 だが、指示らしき指示は行えない。撤退を促す事しかできなかった。 リンディは、強く強く唇を噛む。エイミィも同様だ。 何もできない自分に苛立ちを感じずにはいられなかった。 そんなリンディ達の眼前で、余りに一方的な蹂躙は執り行われた。 左腕から噴出した巨大な刃による全方位からの攻撃。 視認すらできない、謎の高エネルギーによる攻撃。 勝負は数分と経過せずに終わった。 木々を薙ぎ倒して、山間を削り飛ばして、高町なのはは撃墜された。 バリアジャケットは弾け飛び、四肢からは多量の血が流れている。 視線は虚空を揺れ、何物も捉えはしない。 額から流れた血が、なのはの身体を赤く染め上げる。 息があるのが、不思議とすら思える惨状。 エイミィが、リンディが、言葉を無くす。 恐れていた最悪の事態が現実となってしまった。 虚脱する臨時本部を尻目に、アンノウンは更なる行動を続ける。 満身創痍の魔法少女を担ぎ上げ、何処かへと移動を始めたのだ。 我に返ったエイミィが、必死の想いでなのはへと念話を送る。 返答はない。 エイミィの呼び掛けも段々と調子が変わっていき、徐々に涙声が混じる嗚咽となっていた。 それでも返答どころか返事も返ってこない。 遂には、エイミィの呼び掛けがただの泣き声に変わる。 二人きりの臨時本部を、絶望が包んでいた。 そして、絶望の最中、終わりの始まりが執行される。 「…………何、これ…………」 愕然を声に出したのはエイミィであった。 嗚咽は止まり、頬を伝う涙も止まっている。 画面に映るデータを見て、エイミィは茫然としていた。 それは、ディスプレイに映る数多のウィンドウの内の一つ。 円グラフやら棒グラフやらが幾何学的な模様を形成しているウィンドウであった。 そのウィンドウが、観測者へと異常を告知している。 「……エネルギー反応……急速に、増大……!? 嘘、こんな数値……」 異常は一瞬にして警告となった。 危機感を煽るようにサイレンが一斉に鳴り出し、紅色の警告灯が点滅を始める。 『CAUTION』の文字が、臨時本部のディスプレイを埋め尽くす。 無感情な機械が、危険と異常を教えていた。 映像の中では、バインドに拘束されているヴァッシュへとアンノウンが手を伸ばしている。 頼みの綱であったヴァッシュも、既に戦闘不能に陥っていたようだ。 「信じられない速度で……エネルギーが増加していきます! エネルギーの源は…………ヴァッシュ、さん……?」 驚愕は、時に絶望すらも覆い隠す。 それは、エイミィの後ろで場を見渡すリンディ・ハラオウンも同様であった。 情報が示す現状はとても単純なもの。 端的に言えば、謎のエネルギーが観測されているという事だけ。 だが、そのエネルギーの量が、エネルギーの源と示される存在が、二人に驚愕を与えていた。 光が、溢れる。 なのは達を映しているウィンドウが、光量の許容範囲を越えて発光する。 「ッ、なのはさんを別の場所に転送して! あの位置じゃ巻き込まれる!」 映像越しにさえ、白色の閃光は臨時本部を染め尽くした。 リンディもエイミィも目を開けている事ができない。 強烈で暴力的な白色に、目を閉じる。 その光の渦中で、エイミィがなのはの転送シークエンスを完了させた事は、奇跡的と言えた。 オペレーターとしての長年の経験が、目隠し状態での転送を成功させたのだ。 閃光は、一分程の照射の末にようやく陰りを見せ始める。 世界が色を取り戻す。 映像の中では、ヴァッシュ・ザ・スタンピードが一人取り残されていた。 転送を成功させたなのはは勿論、アンノウンも何処かへ消えていた。 地面に横たわるヴァッシュに、リンディもエイミィも言葉を発しようとしない。 静寂が場に重くのし掛かっていた。 ◇ 声が、聞こえた。 深い深い闇の底から響く、粘ついた声。 声は語る。 見せ付けろ、と。 俺達の力を見せ付けろ、と。 嫌な予感がした。 肌が粟立ち、身体が震える。 心の奥底がその言葉を拒絶する。 手が、伸びてくる。 白い白い光の中から伸びる、無骨な手。 それは何処かで見た事のある光景だった。 思い出したくないような、思い出してはいけないような、記憶。 思考が回る前に、手は視界を覆い隠した。 何かが、弾けた。 身体の奥底で何かが弾け、溢れ出す。 凄まじいまでの解放感。 その感覚にも、覚えがあった。 思い出したくないような、思い出してはいけないような、記憶。 その記憶が何なのか、やはり思い出す事はできなかった。 声が、聞こえる。 聞き覚えのある、声。 何時もは明るい声だけど、今は全く別種の感情に満ち満ちていた。 恐怖。 恐怖が、声を汚していた。 ああ、そんな声を上げるのは止してくれ。 君には何時も笑っていて欲しいんだ。 俺を救ってくれた、君。 俺を救いたいと言ってくれた、君。 君がいたから、決心できた。 君がいたから、銃を握れた。 君がいたから、希望を持てた。 だから、そんな声を上げないでくれ。 俺を、 俺を見て、 そんな声を上げないでくれ。 何故だが、世界は白色に染まっている。 何故だが、君は恐怖に満ちた声を上げている。 夜天の空には満月が光る。 この月を見て一緒に酒を飲もうと、約束した。 全てが終わった後に、酒を酌み交わそうと、約束した。 楽しみだ。 本当に、楽しみだ。 全てが終わった世界で、皆と飲む酒は格別だろう。 ああ―――楽しみだ。 ◇ 覚醒のヴァッシュ・ザ・スタンピードを待ち構えていたのは、見覚えのある天井であった。 何処かボンヤリとした思考で天井を見詰めながら、ヴァッシュは記憶を辿る。 何故、自分はここにいるのか? 自分は何をしていたのだったか? 脳に血を通わせ、ゆっくりと思い出そうとする。 ドグンと、あるビジョンが浮かび上がった。 視界を埋め尽くす掌。 白く染まる世界。 投げ掛けられる、二つの声。 愉悦に満ちた声と、恐怖に満ちた声。 何だ、この記憶は。 自分は一体何をしてた―――と、其処まで思考して、思い出す。 ナイブズと相対したその記憶を、後方からの不意打ちに気を失ったその瞬間を、思い出す。 思い出した瞬間、ヴァッシュは上体を跳ね起こしていた。 首を左右に振って、周囲を見回す。 白色の壁で四方を囲まれた部屋に、ヴァッシュは見覚えがあった。 管理局本部の病室。 クロノとの模擬戦の後にヴァッシュもお世話になった部屋だ。 焦燥がヴァッシュの心中でせり上がっていく。 ナイブズは、どうなった。 待ち合わせをしていたなのはとフェイトは、シグナムとヴィータは、どうなった。 言いようのない嫌な感覚が腹の底で渦巻く。 自分は取り返しようのないミスをしてしまったのではないか。 そう思わずには居られなかった。 「……驚いたな。もう意識を取り戻したのか」 不意に、眼前へと見覚えのある顔が浮かび上がった。 空中にディスプレイが映し出されたのだ。 ディスプレイの中では最年少執務管が驚きの顔を張り付かせている。 「クロノ、教えてくれ。何が起きた、何で俺はここに寝かされている!」 ヴァッシュの言葉に、クロノは口を噤んだ。 眉をひそめ、何かを思案するようにヴァッシュを見る。 「……覚えて、いないのか」 「どういう意味だ。やっぱり俺が、何かをしたのか?」 数秒の時間を置いて吐かれた言葉は、ヴァッシュに更なる当惑を与えた。 懇願の響きを乗せながら、ヴァッシュは画面上のクロノに問い掛ける。 対するクロノは、やはり何かを考えているようであった。 思考し、口を開く。 「僕から君に教えられる事はない。でも、ただ一つ、僕は君に伝えなくてはいけない事がある」 クロノの口調は、事務的で感情を押し殺したものであった。 クロノ・ハラオウンとしてではなく、管理局執務官として、クロノは話を続ける。 「ヴァッシュ・ザ・スタンピード、君の身柄を管理局で保護する事が決定した」 クロノの発言に、ヴァッシュはポカンと口を開くだけであった。 言葉の意味が分からない、というのが主な所だろう。 「その部屋にて監視状態に置かせて貰う。管理局への協力行動は勿論、外出も禁止だ」 だが続く言葉に、ヴァッシュは思わず目を剥いた。 クロノの言葉を要約すれば、体の良い軟禁。 この緊迫の状況下にて、管理局への協力活動さえも禁止され、何もするなと言っているのだ。 そんな事を了承できる訳がなかった。 「もうコレは決定事項だ、拒否する権利はない」 一方的に言い切られ、宙に浮かぶディスプレイが消失する。 何にもなくなった空間を見詰めて、ヴァッシュはうなだれた。 やはり自分は『何か』をしたのだ。 その『何か』が原因で、自分は管理局の監視下に置かれる事になった。 恐らくはジュライでの出来事とも、ジェネオラ・ロックでの出来事とも、関連している。 声を、思い出す。 あやふやな記憶の断片にある、心優しき少女の、声にもならぬ絶叫。 唇を、強く強く噛む。 ヴァッシュはただ怖かった。 己の内に宿る、自分も知り得ない脅威が、怖い。 その脅威が、大切な人を傷付けてしまったんではないかという可能性が、怖い。 歯がぶつかり合い、音をたてる。 身体の震えに、ヴァッシュは己の肩を強く抱いた。 あの平穏な日々には、もう戻れないような気がした。 ◇ 頬を叩く冷たい風の感触に、シグナムは目を覚ました。 眼下を流れるは、世界を彩る人工の灯火。 何処か緩慢な思考で、シグナムは地上に広がる景色を見つめていた。 頬を通り抜ける風は、シグナムの身体が移動している事を意味している。 誰かに抱えられている、とシグナムが気付いたのは、覚醒からたっぷり十数秒の時間が経過した後だった。 シグナムは肩に抱えられていた。 まるで荷物のような扱いに、だが不思議と暖かみを感じる。 無骨な優しさを受けているような気がするのだ。 シグナムを運んでいたのは、ナイブズであった。 右肩にシグナムを、左脇にはヴィータを抱えていた。 「……私は、何をしてるんだろうな……」 シグナムの覚醒にナイブズも気付いているだろう。 だが、ナイブズは何も語らなかった。 その沈黙が今は非常に心地良く、シグナムは知らずの内に心中を語り始めていた。 「あんな男の言葉を僅かでも信じ……のこのこと連れ出されてみれば、コレだ。 あの男が裏切ったという事は、おそらく主の居場所も管理局に知られたのだろう。……もう、どうすれば良いか、分からんよ……」 シグナムの言葉に、やはりナイブズは沈黙を貫き通す。 シグナムの位置からその表情は窺えないが、恐らくは何時も通りの無表情なのだろう。 このような状況下でも変わらぬ様相は、頼もしさすら感じる程だ。 「テスタロッサにも無様な姿を見せた……管理局に主の居場所を知られた今、主を守りきる事も困難だろう……あと数日、数日もあれば闇の書も完成できるというのにな……」 現状は、最悪だった。 管理局へ主の居場所がバレたという事実。 ヴァッシュ・ザ・スタンピードが裏切ったという事は、当然はやての居場所も管理局へ報告している筈だ。 管理局の組織力は絶大である。 目先の尖兵を打ち倒したところで、直ぐに次なる兵士が現れ、戦場に立つ。 小隊単位で局員を動員されてしまえば、それだけで守護騎士達に成す術はなくなる。 管理局の強みは『数』。 中には高町なのはやフェイト・テスタロッサという、騎士に匹敵する猛者だっている。 正面からの戦闘で、守護騎士達が管理局に勝利する事はできない。 今だって監視網の合間を縫う事で、何とか蒐集活動を続けられている状態である。 完全な敵対をしてしまえば、守護騎士達に未来はなかった。 そして、主の居場所が判明された今、管理局は遠慮なくその組織力を振るう事ができる。 暗雲立ち込める現状に、シグナムは絶望にも酷似した想いを抱く。 抗いきれない閉塞感が、現状を覆っていた。 もはや目指す先には、希望がないように思えた。 闇の書の完成は、寸前にまで迫っている。 ナイブズの協力に、裏切ったとはいえヴァッシュの協力もあった。 二人の協力、特にナイブズの助力は蒐集に於いて大きな意味を持った。 蒐集効率は格段に跳ね上がり、予定よりかなり早期での完成も見えてきた。 魔獣を相手にしたとしても、あと数日。 高町なのはやフェイト・テスタロッサ級の魔導師であれば、一人分といった所まで迫っている。 その一人分が、その数日が、遠い。 今この瞬間にも襲撃されてる可能性も、大いに有り得る。 傷付き疲弊した身体で、何処まで管理局の部隊を抑えられるか。 もし闇の書が完成したとしても、それから平穏な生活など送れるのか。 闇の書の強大な力があれば、管理局とも渡り合えるだろう。 だが、要注意人物として管理局に狙われた状態は、果たして主の望む平穏な生活と云えるのだろうか。 昨日までの穏やかな日々が、もう取り戻し得ぬ遠いもののように感じた。 「……どうすれば良いんだろうな、本当に……」 シグナムの空虚な呟きが、風に乗って消えていく。 沈黙だけが三人を包んでいた。 そして、三人は八神家へと辿り着く。 玄関前に直陸したナイブズは、気絶したヴィータを抱えたまま、シグナムを地面へと降ろした。 既に日が落ち、外は真っ暗になっている。 シグナムは気怠げな身体を押して、扉へと手を伸ばす。 「シグナム」 ドアノブに手を掛けた所で、無言を貫いていたナイブズが、遂に口を開いた。 シグナムは振り返らず、動きを止めて、続く言葉を待った。 「覚悟はあるか? はやての為に修羅の道を進む、覚悟が」 シグナムは言葉を返さなかった。 言葉を返さず、ただ一度背を向けたまま、頷く。 「ならば、俺が道を示そう。付いて来い、シグナム」 再度、肯首。 シグナムは扉から手を放し、ナイブズへと振り向いた。 それはまるで平穏な日々からの離脱を、決意したかのよう。 シグナムの瞳には、決意の灯火が爛々と輝いていた。 「……分かった」 シグナムの言葉に、シグナムの瞳に、ナイブズは思わず―――歪んだ愉悦を表出しそうになっていた。 『ある一つの事象』を除いて、殆ど全てがナイブズの思い通りになった。 笑みが、零れそうになる。 もう少しすれば、この世界に蔓延る数十億もの人類を滅ぼす事ができる。 そう考えただけで、気分が昂った。 今この瞬間にも母なる大地を汚し、自ら滅亡の道に進もうとしている愚かな種族。 この『地球』も恐らくは変わらぬ道程を経て『プラント』を、もしくはそれに似た存在を産み出すだろう。 変わらない。 人類は、変わらない。 次元という壁を越えて尚、人類は変わらなかった。 だから、滅ぼす。 滅ぼす為に、利用できる全てを利用する。 ナイブズは、変わらない。 ヴァッシュが変わらないように、人類が変わらないように、ナイブズもまた変わらない。 人類の滅亡だけを望んで、前へ進んでいく。 ―――夜が、更ける。 前へ 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/crossmonstars/pages/13.html
ID. 名前 ランク 属性 パラメーター スキル HP MP 物攻 物防 魔攻 魔防 敏捷 スキル1 スキル2 スキル3 スキル4 0001 ゴブタン D 木 E E E E E E E パンチ ゴブタンパンチ 防御+5 HP+5 0002 ゴブタン兄貴 C 木 D E D E E E D パンチ ゴブタンパンチ 防御+10 HP+10 0003 ゴブタン親分 B 木 C D C E D E C ゴブタンパンチ ゴブタンタックル 魔攻+20 HP+20 0004 レッドゴブタン D 火 E E E E E E E パンチ ゴブタンパンチ 防御+5 HP+5 0005 レッドゴブタン兄貴 C 火 D E D E E E D パンチ ゴブタンパンチ 防御+10 HP+10 0006 レッドゴブタン親分 B 火 C D C E D E C ゴブタンパンチ ゴブタンタックル 魔攻+20 HP+20 0007 ブルーゴブタン D 水 E E E E E E E パンチ ゴブタンパンチ 防御+5 HP+5 0008 ブルーゴブタン兄貴 C 水 D E D E E E D パンチ ゴブタンパンチ 防御+10 HP+10 0009 ブルーゴブタン親分 B 水 C D C E D E C ゴブタンパンチ ゴブタンタックル 魔攻+20 HP+20 0010 イエローゴブタン D 光 E E E E E E E パンチ ゴブタンパンチ 防御+5 HP+5 0011 イエローゴブタン兄貴 C 光 D E D E E E D パンチ ゴブタンパンチ 防御+10 HP+10 0012 イエローゴブタン親分 B 光 C D C E D E C ゴブタンパンチ ゴブタンタックル 魔攻+20 HP+20 0013 パープルゴブタン D 闇 E E E E E E E パンチ ゴブタンパンチ 防御+5 HP+5 0014 パープルゴブタン兄貴 C 闇 D E D E E E D パンチ ゴブタンパンチ 防御+10 HP+10 0015 パープルゴブタン親分 B 闇 C D C E D E C ゴブタンパンチ ゴブタンタックル 魔攻+20 HP+20 0016 ブロンズゴブタン D 光 E E E C E C E ゴブタンパンチ ゴブタンレイジ 防御+5 HP+5 0017 シルバーゴブタン C 光 E E E B E B D ゴブタンパンチ ゴブタンレイジ 防御+10 HP+10 0018 ゴールドゴブタン B 光 E E E A E A C ゴブタンパンチ ゴブタンレイジ 防御+20 HP+20 0019 火の戦士 D 火 E E E E E E E 二連斬 烈火斬り 素早さ+5 攻撃+5 0020 火の戦士長 C 火 D E D D E E E 烈火二連斬 ガードアップ 防御+10 HP+10 0021 火の軍団長 B 火 C D C C E E D ガードブレイク ガードアップオール 防御+20 物理耐性+5% 0022 水の戦士 D 水 E E E E E E E 二連斬 氷砕斬り 素早さ+5 攻撃+5 0023 水の戦士長 C 水 D E D D E E E 氷砕二連斬 ガードアップ 防御+10 HP+10 0024 水の軍団長 B 水 C D C C E E D ガードブレイク ガードアップオール 防御+20 物理耐性+5% 0025 木の戦士 D 木 E E E E E E E 二連斬 疾風斬り 素早さ+5 攻撃+5 0026 木の戦士長 C 木 D E D D E E E 疾風二連斬 ガードアップ 防御+10 HP+10 0027 木の軍団長 B 木 C D C C E E D ガードブレイク ガードアップオール 防御+20 物理耐性+5% 0028 光の戦士 D 光 E E E E E E E 二連斬 閃光斬り 素早さ+5 攻撃+5 0029 光の戦士長 C 光 D E D D E E E 閃光二連斬 ガードアップ 防御+10 HP+10 0030 光の軍団長 B 光 C D C C E E D ガードブレイク ガードアップオール 防御+20 物理耐性+5% 0031 闇の戦士 D 闇 E E E E E E E 二連斬 暗黒斬り 素早さ+5 攻撃+5 0032 闇の戦士長 C 闇 D E D D E E E 暗黒二連斬 ガードアップ 防御+10 HP+10 0033 闇の軍団長 B 闇 C D C C E E D ガードブレイク ガードアップオール 防御+20 物理耐性+5% 0034 プチ赤マジジ D 火 E E E E D E E ファイア エクスオール MP+5 魔攻+5 0035 赤マジジ C 火 E D E E D E E フレイム エスクド 魔防+10 魔攻+10 0036 オオ赤マジジ B 火 D C E E C D D ファイアボム ヒールオール 魔攻+20 魔法耐性+5% 0037 プチ青マジジ D 水 E E E E D E E アイス エクスオール MP+5 魔攻+5 0038 青マジジ C 水 E D E E D E E ウォーター エスクド 魔防+10 魔攻+10 0039 オオ青マジジ B 水 D C E E C D D アイスランス ヒールオール 魔攻+20 魔法耐性+5% 0040 プチ緑マジジ D 木 E E E E D E E エアーシュート エクスオール MP+5 魔攻+5 0041 緑マジジ C 木 E D E E D E E ウィンド エスクド 魔防+10 魔攻+10 0042 オオ緑マジジ B 木 D C E E C D D エアースラッシュ ヒールオール 魔攻+20 魔法耐性+5% 0043 プチ黄マジジ D 光 E E E E D E E サンダー エクスオール MP+5 魔攻+5 0044 黄マジジ C 光 E D E E D E E ライトニング エスクド 魔防+10 魔攻+10 0045 オオ黄マジジ B 光 D C E E C D D サンダーボルト ヒールオール 魔攻+20 魔法耐性+5% 0046 プチ紫マジジ D 闇 E E E E D E E シャドウスピア エクスオール MP+5 魔攻+5 0047 紫マジジ C 闇 E D E E D E E ダーク エスクド 魔防+10 魔攻+10 0048 オオ紫マジジ B 闇 D C E E C D D シャドウスピア ヒールオール 魔攻+20 魔法耐性+5% 0049 ファイアオーガ C 火 D E D D E E E パンチ ビーストレイジ HP+10 攻撃+10 0050 ファイアトロール B 火 C D C D E E D ダブルストライク タックル HP+20 攻撃+20 0051 ファイアジャイアント A 火 B C B C D D C ハードタックル マインドブレイク HP+320 物理耐性+10% 0052 ウォーターオーガ C 水 D E D D E E E パンチ ビーストレイジ HP+10 攻撃+10 0053 ウォータートロール B 水 C D C D E E D ダブルストライク タックル HP+20 攻撃+20 0054 ウォータージャイアント A 水 B C B C D D C ハードタックル マインドブレイク HP+320 物理耐性+10% 0055 ウッドオーガ C 木 D E D D E E E パンチ ビーストレイジ HP+10 攻撃+10 0056 ウッドトロール B 木 C D C D E E D ダブルストライク タックル HP+20 攻撃+20 0057 ウッドジャイアント A 木 B C B C D D C ハードタックル マインドブレイク HP+320 物理耐性+10% 0058 ライトオーガ C 光 D E D D E E E パンチ ビーストレイジ HP+10 攻撃+10 0059 ライトトロール B 光 C D C D E E D ダブルストライク タックル HP+20 攻撃+20 0060 ライトジャイアント A 光 B C B C D D C ハードタックル マインドブレイク HP+320 物理耐性+10% 0061 ダークオーガ C 闇 D E D D E E E パンチ ビーストレイジ HP+10 攻撃+10 0062 ダークトロール B 闇 C D C D E E D ダブルストライク タックル HP+20 攻撃+20 0063 ダークジャイアント A 闇 B C B C D D C ハードタックル マインドブレイク HP+320 物理耐性+10% 0064 火の精霊 D 火 E E E E E E E 火の粉 ファイア 魔防+5 MP+5 0065 炎の精霊 C 火 E E E E E E E ファイアブレス フレイム 素早さ+10 魔攻+10 0066 炎の大精霊 B 火 D C D E D D D フレイムブレス ミスト ブレス耐性+10% 魔攻+20 0067 水の精霊 D 水 E E E E E E E 水しぶき アイス 魔防+5 MP+5 0068 神水の精霊 C 水 E E E E E E E アイスブレス ウォーター 素早さ+10 魔攻+10 0069 神水の大精霊 B 水 D C D E D D D コールドブレス ミスト ブレス耐性+10% 魔攻+20 0070 木の精霊 D 木 E E E E E E E つむじ風 エアーシュート 魔防+5 MP+5 0071 自然の精霊 C 木 E E E E E E E ウィンドブレス ウィンド 素早さ+10 魔攻+10 0072 自然の大精霊 B 木 D C D E D D D ストームブレス ミスト ブレス耐性+10% 魔攻+20 0073 光の精霊 D 光 E E E E E E E サンダー 眠り攻撃 魔防+5 MP+5 0074 神光の精霊 C 光 E E E E E E E ライトブレス ライトニング 素早さ+10 魔攻+10 0075 神光の大精霊 B 光 D C D E D D D ホーリーブレス ミスト ブレス耐性+10% 魔攻+20 0076 闇の精霊 D 闇 E E E E E E E シャドウ 眠り攻撃 魔防+5 MP+5 0077 悪魔の精霊 C 闇 E E E E E E E シャドウブレス ダーク 素早さ+10 魔攻+10 0078 悪魔の大精霊 B 闇 D C D E D D D フィアーブレス ミスト ブレス耐性+10% 魔攻+20 0079 毒こぞう D 闇 E E E E E E E 毒攻撃 パンチ HP+5 素早さ+5 0080 毒アニキ C 闇 E D E E D E E ポイズン 毒の息 HP+10 毒耐性 0081 猛毒アニキ B 闇 D C D D D D D ポイズンクロウ ポイズンレイン HP+20 毒耐性 0082 草の番人 D 木 E E E E E D E かみつく 毒攻撃 MP+5 防御+5 0083 毒のいばら C 木 D E E E E C E ポイズン 毒の息 MP+10 毒耐性 0084 森の番人 B 木 C D E D D B D かみつく 自然の恵み HP+20 攻撃+20 0085 ゴースト D 闇 E E E E E E E エクス シャドウ MP+5 魔攻+5 0086 ヒヤゴースト C 闇 E D E E E E E ダーク ガードダウン MP+10 幻惑耐性 0087 ランプゴースト B 闇 D C D D D D D エクスオール スリープ MP+20 素早さ+20 0088 トサカバード D 木 E E D E E E D かみつく つむじ風 HP+5 素早さ+5 0089 ブルーバード C 木 D E C E E E D かみつく ウインドブレス 素早さ+10 MP+10 0090 コカトリス B 木 C D C D E E C かみつく ストームブレス HP+20 素早さ+20 0091 つぼまぞく D 闇 E E E E E D E エクス シャドウ 魔攻+5 MP+5 0092 ??? C 闇 ??? ??? ??? ??? 0093 ??? B 闇 ??? ??? ??? ??? 0094 フレイム D 火 E D E E D E E 火の粉 ファイア 魔攻+5 MP+5 0095 シアンフレイム C 火 E D E E C D D エクスオール フレイム 魔攻+10 MP+10 0096 イビルフレイム B 火 D C E E C D D エクスド ファイアボム 魔攻+20 MP+20 0097 コボルト C 木 D E D E E E D 二連斬 疾風斬り HP+10 素早さ+10 0098 ??? B 木 ??? ??? ??? ??? 0099 悪魔の盾 C 闇 D E D C E D E かみつく ガードアップ 魔攻+10 スキル封印耐性 0100 ??? B 闇 ??? ??? ??? ??? 0101 フライングベル C 光 D D E E E D D サンダー ガードアップ HP+10 スペル封印耐性 0102 ??? B 光 ??? ??? ??? ??? 0103 ??? C 木 ??? ??? ??? ??? 0104 ビートレスト B 木 C D C C E E C ダブルストライク ビーストレイジ 攻撃+20 HP+20 0105 ヘラクレス A 木 B C B B D D C タックル トリプルストライク 攻撃+30 HP+30 0106 ??? C 闇 ??? ??? ??? ??? 0107 忘却の死者 B 闇 C D D C E E D かみつく ポイズンクロウ 攻撃+20 HP+20 0108 闇の死者 A 闇 B C C B D C C フィアーブレス ポイズンレイン HP+30 攻撃+30 0109 ??? C 木 ??? ??? ??? ??? 0110 バードマン B 木 C D C C D E C 疾風二連斬 ビーストレイジ 素早さ+20 攻撃+20 0111 トサカナイト A 木 B C B C D E B 三連突き 四連突き 攻撃+30 HP+30 0112 サハギン C 水 D E D C E E D かみつく アイスブレス 攻撃+10 HP+10 0113 ハイサハギン B 水 C D D C E E D ダブルストライク コールドブレス 素早さ+20 攻撃+20 0114 グレートサハギン A 水 B C C B D C C トリプルストライク ガードダウンオール 攻撃+30 HP+30 0115 ??? C 闇 ??? ??? ??? ??? 0116 ブラックマミー B 闇 C D D C E D D ダブルストライク シャドウブレス 素早さ+20 HP+20 0117 グレートマミー A 闇 B C C B D C C 暗黒パンチ ポイズンレイン HP+30 攻撃+30 0118 ??? C 水 ??? ??? ??? ??? 0119 スケルトン B 水 C D B D D E C 氷砕斬り スリープ 攻撃+20 素早さ+20 0120 スカルパイレーツ A 水 B C B C D D C 氷砕二連斬 マインドブレイク 素早さ+30 HP+30 0121 ??? C 水 ??? ??? ??? ??? 0122 レッドカルゴ B 水 C D D C E D D コールドブレス スペルロック 防御+20 HP+20 0123 キングカルゴ A 水 B D C B D C C オーロラブレス ガードアップオール 防御+30 HP+30 埋まっていない箇所のデータお持ちの方はコメントください 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tmnanoha/pages/59.html
リリカルブラッド クロス式・意外と壮絶な機動6課の慰安旅行 長編へ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/1167.html
魔法少女リリカルなのはStylish クロス元:Devil May Cry 最終更新:08/10/07 第一話『Devil May Cry』 第二話『Gun Fist』 第三話『Strawberry Sunday』 第四話『Strike out』 第五話『Riot Force』 第六話『Blood link』 第七話『Destination』 第八話『First Mission』 第九話『Rodeo Train』 第十話『Devil Must Die』 第十一話『Omen』 第十二話『Black Magic』 第十三話『Chance Meeting』 第十四話『Cross Fire』 第十五話『Soul』 第十六話『Shooting Star』 第十七話『Tear』 第十八話『Dear My Family』 第十九話『Dark Side』 リリカルなのは×ジョジョ第五部 クロス元:ジョジョの奇妙な冒険第五部 ―眠れる運命の奴隷達―(前編) ―眠れる運命の奴隷達―(中編) 拍手感想レス :簡単にアンカーガンからクロスミラージュ乗り換えなさそう :第3話にて、スバルの攻撃?を勘で避けるティアナ…ダンテがアグニ&ルドラ使ってたらダガーモード×2の時その動きを参考に前衛もできるようになるんじゃ… :なのは達との良い意味での距離感がイイ、六課って変な所なあなあでしたからね、公私の分別をつけるのは当然の義務っす :あなたの文は読み手の胸を暖かくとてくれる、そんなあなたの文が僕は大好きだ。 :もしティアナが壁にぶつかったらダンテと同じく悪魔の力を使えるキャロに嫉妬しそう :キャロ、君の闇は君自身のモノだよ、君の光と同じ様にね、強過ぎる光の中では君を護ってくれる大事な要素だよ :スカ博士が何気にシブいぜ!そして、キャロの過去に全米が泣いた :スカ博士が魅力あるキャラになりそうな流れに期待 :ティアナかっこよ過ぎクロスミラージュ空気読みすぎでシビレるww自重しろwww :はやてがちゃんと隊長しているのがスゲーーーー! :アンカーガン殉職、ここに哀悼の意を表します :最高です!!しかしあえて言おうダンテはまだかああああ!! :キャロに悪魔の力が宿っているのをティアナが知ったら、何するか判らなくて怖いなぁ :ダンテ最高!!今回はパパーダスタイルですね? :今回のダンテは最ッッ高 :いよいよ六課とダンテが邂逅。この先の展開に目が離せない。 :なのは二次小説の良作です。早く続きが見たくなる面白さ! :ルシアが出たと言うことはネロも?楽しみにしています! :アリウスキター!やっぱり最後は悪魔化するのかしら?楽しみだ! :これが修正力!!ティアナの暴走は避けられないのか!? :新作キター! マジ面白いッス! コメント欄です 感想や応援メッセージなどをお気軽にどうぞ(無名コメントも可能です) なお、過度な展開予想や要望は禁止です。コメント同士の会話もやめてください。 続きが楽しみでっす! ダンテカッコイイ! -- 名無しさん (2008-09-06 00 06 36) Smokin Sick Style!!!!!! -- ジョジョルノ (2008-09-06 00 09 59) 十七話でも変わらないハイクオリティに感動しました。 ぜひ完結までがんばってください。ジェロニモォォオオオ!! -- 名無しさん (2008-09-06 11 13 18) ティアナとなのはの模擬戦に涙!このSSを見たせいで続きが気になって仕方ない!責任とってぇ!www そしてジェロニモォオオ!wwww -- 崇拝者 (2008-09-06 11 28 49) これは普通に面白い! -- 名無し (2008-09-11 07 07 07) ジェロニモ(笑 扱いが難しいかもしれませんが、 後半辺りにでも真魔人を出して頂ければ嬉しいです -- 名無しさん (2008-09-11 08 53 21) なにはともあれ、じぇ、じぇろにも~(笑) -- 名無しさん (2008-09-12 21 00 24) おかげでなのは小説に目覚めてしまった... COOL! -- Sig. (2008-09-13 15 45 19) ジェロニモォオオオオオオオオオオオオ!!!! -- CRAZY! (2008-09-15 14 31 36) もしや、777様では・・・!? たぶん、ここのバージルは超兄貴w -- ∴ (2008-09-15 15 03 48) 久しぶりに変な改悪抜きの「ダンテ」が見られて嬉しいです! ストーリーも熱くて、続きが待ち遠しくなります! -- 名無しさん (2008-09-18 02 50 24) カックいいぜダンナー!!受けたぜぇ、ジェロニモーーー!! 律儀に真似するフェイトのジェロニモもいい感じだったなぁ… っつーか何気にダンテ×フェイトのフラグ多くねぇ? ま~それはそれでいいが -- MiTi (2008-09-18 06 32 42) 最新話キター! 今回では語られなかったようですが、バージルに関しての事も含めた諸々は次話かな。 続きが楽しみです。 -- 名無しさん (2008-09-18 23 25 00) 感動の再会ついでにキスの1つくらいどうです?あ、でもそうしたらフェイトが嫉妬しちゃいますね。 しかし、ティアとなのはの関係もイイですね! -- ジェロ (2008-09-19 00 38 33) 待ってました!!! ダンテと兄貴の対峙の瞬間が待ち遠しい。 -- ジョジョルノ (2008-09-19 00 56 51) ちなみに、恒例行事(ダンテに剣がぶっ刺さる)は無いのかな? -- 名無しさん (2008-09-19 03 37 50) 最新話おもしろかったです! ティアナがどんどん成長していってなのはやダンテとの交流が とても温かく感じられました。 しかしもっと嬉しかったのは原作じゃ空気だったユーノ君が出てきたことっす! どんな形であれ活躍してくれるなら大喜びですわ! -- 名無しさん (2008-09-19 07 17 06) 毎話毎話本当に面白いです! -- 名無し (2008-09-19 21 36 15) スゲェー!! バージルがカッコよすぎる!!! 今からダンテとバージルがどう関わっていくのか楽しみですw -- トラフィル (2008-09-20 13 25 08) まあってました!新作キ・キ・キ・キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!! バージルが本当にカッコよく、そしてダンテとティアの関係が最高です。 続き本当に楽しみにしてます。 -- 名無しさん (2008-09-21 13 20 59) ジェロニモてwww ティアナ・ミラージュコンビの全力反抗に痺れましたw 兄貴も現れたし、この先も楽しみにさせていただきます -- 名無しさん (2008-09-22 05 53 03) ラスボスがムンドゥスかアリウスかバージル兄貴か、はたまた神か…………。どうなっても面白そうだから読むのが辞められない! -- 名無し (2008-09-22 07 22 09) バージルカッコいいー!!!!!!続きがすげえ楽しみです! -- 名無しさん (2008-09-22 13 38 13) スカ様最高です。 ウーノGJ. -- 名無しさん (2008-10-07 21 25 37) YAMATOOO!!演習でダルマとはバージルは相変わらず鬼畜ですなw ダンテも素性ばらしたようですし近いうちに魔人化も見せてくれそうですね。シグナムとの剣嘩(誤字にあらず)はないのかな? 続きも楽しみにしています。 -- 名無しさん (2008-10-07 23 06 26) 待ってました!(≧∇≦) ナンバーズって結構好きなんで更なる活躍希望。しかし本命はティアナとダンテです! -- 名無し (2008-10-08 00 20 46) クアットロざまぁww -- 名無しさん (2008-10-08 01 54 36) 楽しみにしてました!!!!! ダンテがいつ魔人化するのかが気になる。 ちなみに、リベリオンとフォースエッジ以外のデビルアームズは出ないのかな。色々出すのは無理だろうけど、なんか出てきてほしいな。パンドラとかルシフェルとか。 -- ジョジョルノ (2008-10-08 04 30 34) まだかまだかとダンテの活躍を焦らされてきましたが、ここからの展開が楽しみでたまりません! -- 名無しさん (2008-10-08 16 48 16) このクオリティたまらんす!!次回の展開が楽しみです(^=^) -- てず~ (2008-10-09 15 42 45) バージルきたーー!!バージル大好きなので出てくれて本当にうれしです -- 名無しさん (2008-10-09 16 12 32) 貴方が神か!?ジェロニモー! -- 携帯からクレイジー! (2008-10-14 01 12 40) レッドオーブってそんなにヤバイものなのか。俺は4しかやってないからアイテム買うための金ぐらいにしか思わなかったが。しかしアレはゴミ箱や置物破壊しても出てきた気が・・・イラストにもその手のネタが・・・。まあ、悪魔が隠れていたのでしょう。次回楽しみです。 -- 携帯から失礼 (2008-10-14 07 21 16) スカ様が最高! -- 名無し (2008-10-15 01 25 56) おお、来てた!相変わらず面白かったです続き期待しています! -- 名無しさん (2008-10-15 15 44 38) あぁ………。これは本当にイイものだ………。 -- 名無し (2008-10-18 23 20 45) すごく・・・すばらしいです -- 名無しさん (2008-10-19 10 36 00) 新作…来てた……嬉しすぎる…バージル兄貴……!!! -- 名無しさん (2008-10-27 03 03 30) コミカルにして繊細、原作者を遥かに凌ぐ描写力、キャラの理解力、実に素晴らしい -- 名無しさん (2008-10-31 23 27 24) ボニクラもいいけど、DMCの武器を使う機会はあるのかな エボアボがダメだとしても、ナイトメアβやアルテミスなら使えるかな?これからが楽しみです! -- 名無しさん (2008-11-01 00 41 40) 貴方にもスパーダの御加護があらんことを… -- 魔剣教団騎士 (2008-11-02 13 32 53) 楽しすぎて狂っちまいそうだ! -- 名無しさん (2008-11-04 00 30 10) ティアナがツンデレ ブラコン・・・・ -- 名無しさん (2008-11-06 18 56 54) DMCのキャラしか知らんがオモローです 只のダンテ最強SSではなく、ダンテの人柄重視に感動した -- 名無しさん (2008-11-16 22 27 20) なのは+デビメの良作をこの目で見られたのは非常に嬉しい。だが、携帯なので入りきらないのが残念だ…いつかはパソコンで制覇してやるぜ!続き頑張れ!長文失礼 -- Black (2008-11-29 22 31 44) 氏の書くダンテはいつでもどこでもどんな時だって人間臭い、 時おり見える悪魔の片鱗がさらにそれを際立てる。 さらにそんなダンテに負けないくらい各々にもしっかりキャラが 立ってる、そんな氏は悪魔か、神か…。 長くなりましたが、結局何が言いたいのかと言うと じぇろにもー って事です、はい。 -- 名無しさん (2008-12-04 01 24 13) ダンテは魔人としてティアナと接したらどうなるんでしょう?もう知ってる・・・のか? あとブチャラティの話niceです! 続きが気になります! -- アンジェロ (2008-12-15 01 52 46) ここのティアナTUEEEEEEEEEE!!!!! ゼロ氏のティアナ同様なのはさんを 追い込みヤガッタ... 今後、この娘は少なくともまともな ことにはならんだろう...www -- あっくす (2008-12-21 15 35 09) ちょっと、てかかなり影のあるキャロもなかなか! -- ツバァイ (2008-12-22 00 37 53) いつになったら更新しますか? -- 名無しさん (2008-12-22 09 39 02) ↑死ね -- 名無しさん (2008-12-22 10 21 10) ダンテの魔力はオーバーSSS(人間にはアリエナーイクラス) なのは間違いない。 -- 名無しさん (2008-12-23 14 51 06) さすがスカさん! あの兄貴を丸め込むとは器がデカい! 悪魔にケンカを売るという肝っ玉もさすがのものなんだZE☆!! -- 名無しさん (2008-12-29 14 22 40) ルシフェル装備のダンテさんとチンクの爆発物投擲バトルが見て見たい♪ -- ALS (2008-12-30 00 38 49) ダンテかっこよすぎ!!(☆w☆) -- 名無しさん (2009-01-01 06 15 36) あけましておめでとうございます。今年も創作活動頑張ってください! -- 名無し (2009-01-01 08 29 49) まだかなー 続きが待ち遠しすぎる…!w -- 名無しさん (2009-01-15 03 59 00) さっさと続編を書きなさい。それがあなたにできる善行よ!! -- 四季映姫 (2009-01-15 16 14 57) ↑それは言ってはならないような気が激しくします。 -- 名無し (2009-01-16 00 40 13) 頑張れ -- 名無し (2009-01-24 16 02 49) ファンにできるのは期待して待っとくだけさ -- 名無しさん (2009-01-31 22 47 58) 程よいギャグの中にシリアス……ッ! こいつは……極み……ッ! ヴィータフラグ……フェイトフラグ……なんでもウェルカム……! -- 名無しさん (2009-02-02 04 26 12) 貴方のクア姉に萌えた。クアに萌えたのは初めてww -- 名無しさん (2009-02-15 01 14 23) 早く続きを~~ -- ウェルカム (2009-02-23 16 55 35) ここのダンテって恋仲になる相手が少ないから(マザコン&シスコン的な意味で)困るwww それがいいんですけどねw -- 名無しさん (2009-02-23 20 05 57) に・じゅう・わっ!に・じゅう・わっ!ジェローニモーーーーーーーーーーー! -- 名無しさん (2009-02-23 21 22 28) じぇろにもぉ〜♪ -- 名無しさん (2009-02-24 14 00 28) ハッ・・・早く続きを~~~(^w^) -- 名無しさん (2009-02-25 14 04 09) 今後のダンテと六課の皆さんの活躍が、待ち遠しいです。 -- DMC (2009-03-08 17 33 24) できれば挫折しないでほしい作品です! 待ち遠しいさ~ -- ファン (2009-03-10 09 18 05) この小説を読んだおかげ無事大学に合格しました!ありがとうございます!これから頑張ってください!応援しています。 -- 一浪合格 (2009-03-10 17 43 33) 凄く面白くてキャラをしっかり掴んでるのが凄いです。 ただ活躍が固まってる感じ(リリなのの方)がしました。 頑張ってください! -- りう (2009-03-20 04 28 08) とても面白かったです。それぞれのキャラの感じがよく掴めていたと思いました。今までいろんな作品を見て来ましたが、どの作品も途中で止まってしまうものばかりです。この作品は最後までいってくれることを期待しています。途中で挫折しないでほしいです。 -- クルシス (2009-03-22 02 40 44) ブチャラティの! 黄金の精神に、期待するゥゥゥゥゥ! 続きを 書くまで 見るのをッ 止めないッッ! -- アンジェロ (2009-03-22 16 56 13) もうダメ…なのか… -- 名無しさん (2009-03-22 18 10 33) バージルまで出しちゃったのはあざと過ぎるwwww -- 名無しさん (2009-03-25 04 31 23) 冷血どSにして愛され系?のバージル兄貴。 かなり原作に近いと思える感じです。 あの双子は相容れることはないのでしょうかね・・・ -- 名無しさん (2009-03-26 00 44 08) 毎日読んでます。でも飽きない。だって面白いもん。 -- ソイ (2009-03-26 01 29 17) 面白すぎる。 ブックマークさせていただきます。 -- 名無しさん (2009-03-29 17 27 35) 続きをお願いします‼じぇろぉぉぉにもぉぉ~~~ -- 名無しさん (2009-04-10 10 51 12) スバル·ナカジマを見ていたらK-1を思い出しました。前田慶次郎選手は凄かったな。次はルスランかバダか。 -- 名無しさん (2009-04-11 00 50 51) バージルの今後が非常に気になりますね! ダンテと最後まで敵対し続けるのか、 それとも、分かり合い共闘するのか…… 非常に続きが楽しみです! -- 名無しさん (2009-04-11 23 16 47) 作者さん、これだけの人があなたを応援しています!私もその一人です!どうか続きをお願いします! -- エルファス (2009-04-12 11 22 57) 面白いですね。続きを期待しています。 -- ロシアの速射砲 (2009-04-15 22 11 54) こんなに面白いのに、途中で終わっちまうなんて嫌だぁ -- 名無しさん (2009-04-17 09 15 53) あなたが一番面白いと思う物を書いて下さい。 私が一番読んでみたいのはソレなのです。 slow down babe ? -- ファン (2009-04-17 18 51 15) 気、気になるッ・・・ 続きがッ! バージルがやっと動き出して、 なんかアギトが絡むようで、 ティアナは一段落ついて、 これからじゃないかッ!見所は!! 20話に期待しています!! -- アンジェロ (2009-04-22 12 53 53) 二十話更新を楽しみにしております! 個人的には、バージルが今度こそ幸せに なって欲しい。DMC3の名シーンが再現されるのも 期待しております! -- 名無しさん (2009-04-25 04 10 28) 続きが凄く気になります!ここで終わってしまうのは勿体ないなぁ。んあ~! -- トヴァロヴィッチ·ダミール (2009-04-25 20 12 26) 一気に読ませてもらいましたぜ! 気長に更新を待ってます -- 名無しさん (2009-04-29 06 16 31) ジョジョとのクロス…だと…! 予想以上のクオリティでwktkが止まらないぜ! 続きに激しく期待! -- 名無しさん (2009-04-29 16 56 56) ここまで続編を期待される作品はもう名作としか言いようがありません!。DMCクロスも読みたいですがジョジョも見たい! 私も小説を書いてる者です、確かに執筆と私生活の両立は難しいです…ですがこの作品は本に出来るぐらいの名作ッ!! 大変でしょうけど本当に完結を期待してますッ!! -- カイバーマン (2009-05-02 13 24 23) 続きが凄く楽しみです。そういえば今週の土曜日は「IT’S SHOWTIME」の日ですね。こちらも楽しみです。日本で放送してくれないかな。巨神兵 VS 悪魔王子、ハンターRU VS 百獣の王なんてかなり盛り上がるのに。 -- サイモン·ルッツに取られちゃったよ (2009-05-14 23 53 38) ハンターRU欠場で百獣の王の相手はハンガリーの死神に変更されたようです。 -- 名無しさん (2009-05-15 15 58 28) 悪魔王子が巨神兵をまさかの瞬殺!百獣の王もハンガリーの死神を相手にきっちりと勝ちをおさめた模様。 いや~、悪魔王子強いね。将来パウンド·フォー·パウンドと呼ばれる存在になるかも。 -- 名無しさん (2009-05-17 18 12 25) 気になる・・・ 続きが読みてぇ -- 名無しさん (2009-05-26 12 08 33) 十七話は何度見てもなきそうになります ワイルドなティアナが最高です! -- 田中 (2009-05-28 18 23 46) 続きマダー? -- 喜夛川 (2009-05-29 21 28 58) めちゃめちゃ面白いです!続きを楽しみにしてます。 -- 名無しさん (2009-06-02 22 36 17) すごい人気だなー 読んでみようかな・・・ -- 名無しさん (2009-06-11 15 16 48) ダンテは女運が無いからいくらフラグ立っても決してゴールしないんだぜw そして兄貴と相容れる事も無し… だからダンテはダンテなんだ -- 名無しさん (2009-06-14 14 48 00) ↑ よく解ってらっしゃる。 ジュース奢ってやろう(ウソ -- 名無しさん (2009-06-14 19 08 56) ギャアアアアアア!ブチャラティかっこよすぎいいいいいいいいい!!!!! -- 名無しさん (2009-06-15 01 44 21) 面白い・・・まさかオメガセクターの 777さん? -- 名無しさん (2009-06-19 11 00 02) ↑オメガセクターだと!?あそこには毎日行っていたぞ!まさか・・・・!?とりあえずどちらの作品も面白いので俺の一番のお気に入りです。 -- 名無し (2009-06-21 21 29 43) いつダンテとバージルが戦うかスゲえきになる -- 名無しさん (2009-06-27 20 12 44) 777と言われて納得 確かにあの人の作品っぽい まあ、正解かどうかは本人にしかわからんけど。 -- 名無しさん (2009-07-05 20 35 52) 続きが気になります。 -- 名無し (2009-07-07 11 34 24) ダンテさん、シャマルルートへのフラグも順調に回収してますねw 20話舞いながら待ってるぜ! -- 名無しさん (2009-07-17 10 57 55) 更新を!疾風怒濤の更新を!一心不乱の更新を! -- 名無しさん (2009-07-24 17 12 35) ↑よせよ、そういうのがウザい+作者の負担になるって分からないのかよ。度々コメで更新しろ、続き気になるとか書いてる奴いるがほどほどにしとけ -- 名無しさん (2009-07-24 17 20 40) 作者の負担になるというが……作者、もうここ見てないよね、たぶん……。 見ているのなら、更新はともかく、生存報告が欲しいくらいなんだけど。 -- 名無しさん (2009-07-24 21 03 49) 俺も更新しろとか続きが読みたいとかしきりに書く奴 まあ全部同じ人間なんだろうがいい加減にして欲しい いちいち更新履歴をageるなよ -- 名無しさん (2009-07-25 01 50 07) 作者はとっくに見限って逃亡してますw あまりにも読者が厨なのでwwwwww -- 名無しさん (2009-07-26 00 49 24) 過剰に続き書け書け言うのは不味いが 期待しています程度ならいいだろう 少なくとも俺は期待している、面白いからな 二次創作SSだし、待つのは当然のことだ -- 名無しさん (2009-07-26 02 51 17) 凄い引き込まれました。 面白いもんだから続きが気になるのは当たり前のこと。 需要があるからコメントされる。 でも二次創作だから、未完のままで終わるかもしれないってのも仕方ないこと。 楽しい時間でした。 じぇ、じぇろにもー! -- 名無しさん (2009-07-29 22 14 19) ティアナの今後が非常に気になる。 新技とかレッドオーブによるパワーアップ 続き楽しみにしてますので頑張ってください。 -- 名無しさん (2009-09-05 02 37 17) 私は、このstylishが今まで読んだ中でも本当に すばらしい出来前のSSだと思います。 今後も期待していますが、どうか無理をせずに頑 張ってください。 -- 名無しさん (2009-09-07 19 15 21) 管理してる第三者が補足してないだけでとっくに更新してるのになんで作者がここに掲載するっていう思い込みでレスつけてんの?馬鹿なの?ゆとりなの? -- 名無しさん (2009-10-04 13 13 22) え、マジで? -- 名無しさん (2009-10-05 19 22 18) …俺達の一年間はなんだったんだ。 -- 名無しさん (2009-10-05 22 06 37) つーかいつ頃に出た?全然、気が付かなかったよ。 -- 名無し (2009-10-06 00 44 23) 結局見方がわからないorz -- 名無しさん (2009-10-07 00 59 03) デマじゃね? 釣られたかw -- 名無しさん (2009-10-07 03 32 18) ↑で更新されてるって言ってるけど、どうやってみればいいの? -- 名無しさん (2009-11-26 15 04 21) ↑釣りだっちゅうに・・・・ -- 名無しさん (2009-12-13 18 38 18) エタったか -- 名無しさん (2009-12-14 00 30 23) 今更発見したが超面白いな -- 名無しさん (2010-01-08 13 38 15) 2010年になってから読み始めた。 すんげェオモロイ。続きを切実に希望 多分、作者はFateとデビルメイクライのクロスを書いてた777さんだろう。 -- 名無しさん (2010-01-17 21 17 15) かなり面白い!!続きが超気になる。 頑張ってください!! -- 名無しさん (2010-01-26 23 25 17) かなしいけどこれ、もう2年放置なんだよね・・・w -- 名無しさん (2010-02-03 20 39 35) 小説家になろう。にあるとある最強系主人公達の放蕩記とゆうSSのオリ主がティアナと初めて会うシーンやスバルと初めてコンビを組んだ時の話がそっくりなんですが皆さんどう思われますか -- 名無しさん (2010-02-11 15 12 26) 見つけました。たしかによく似てますね。そっとしておいてあげましょう。 -- 名無しさん (2010-02-11 19 51 59) この作品のほうが先ですよね。 あっちがオリジナルだといいたいのかと思いました。 -- 名無しさん (2010-02-14 11 33 25) 催促のレスにムキになって噛みつく香具師は 自演丸出しの屑野郎ですw -- 名無しさん (2010-02-20 22 25 10) 名作なのに、続かないのは心底もったいないなぁ。 何個か↑のコメで言っていた作品、確かにこれの影響うけまくりですな -- 名無しさん (2010-02-23 15 25 38) …もし777氏であったとすれば、恐らく夢の職業へ就く為に努力と尽力の日々を送っているのでしょう。 本人が、「夢を本格的に追う為にHPやめても、別のサイトへSS投稿は続ける」…て仰ってたんで、もし似た話があれば彼なのかもしれません。 どっちかと言えば、今は一次創作を描いてる可能性が… -- 名無しさん (2010-02-23 15 55 30) 777氏本人では無いと思う。文体が違うし。 ただ、名作の影響の受けるのは別に良いんじゃない? どうしても気になるなら読まなきゃいいんだけ。 -- 名無しさん (2010-02-24 23 39 58) 今後のティアナの変化と、ダンテとバ-ジルの再会がかなり楽しみです。 いつか再び来ることを信じています。 -- 名無しさん (2010-03-02 00 32 45) 最近になって原作を知り、中でも最強の凡人ティアナさんに惚れて二次創作を読み漁ってるものです。 DMCはさわりしか知らない身でしたが、このお話を読んでやってみたくなりました。 どちらの作品のキャラクターも非常に魅力的で原作に興味を持たせてくれる、良いクロスオーバー作品だと思います。 読ませて頂いてありがとうございました! 最終更新はだいぶ昔のようですが、続編を待つものが此処に一人w 作者様がこれをご覧になっているかは分かりませんが、期待させて下さい! -- ぽるけ (2010-08-13 23 46 27) 最近読ませていただいたのですが・・・何ですかこの神作品はww 時間を忘れて読み続けてしまいましたw この作品の感想を書いたら大量のテキストは投稿できないと言われたので自重して・・・ とにかく感動したとだけは言わせてください!面白すぎて泣いてしまいました! そしてあの展開でもう終わりだなんてそりゃないですよww 何年だろうが待ち続けます、いつか是非第二十話の更新をお願いします! 続編の更新を待つものは此処にも一人いますよ! -- いるか (2010-11-15 09 17 24) シグナムとバージルの対決は面白いことになりそう剣と鞘で斬って殴り合いになるのでは? -- 名無しさん (2010-11-24 11 54 53) これほど読み応えのある作品に出会えた俺は幸せ者だ。たとえ完結せずとも十分楽しめた。ありがとう作者! -- 名無しさん (2010-11-26 12 55 27) 続きが気になる、特にティアナ -- 絶望のカーニバル (2011-04-04 15 19 54) 更新しないのか〜い -- のあ (2011-09-12 12 32 24) フェイトダンテの絡みでニヤニヤしちゃう 続き待ってます。 -- 名無しさん (2012-02-17 11 56 10) ここまで読み応え有る作品は中々お目にかかれなそうだw続きが楽しみですw -- 名無しさん (2012-03-08 04 57 24) どう考えてももう放置か。 まぁ、書く書かないは作者の自由だがせめて一言欲しかったな。 期待して気長に待っている人が大勢いるからなおらさね。 -- 名無しさん (2012-03-31 03 44 33) 自分も今DMC×リリなのStS書いてる身・・・応援してますぜ。 -- o肉 (2012-07-30 23 21 46) もう4年近く経つのか -- (2012-08-13 02 39 08) 第12話の一番下のところ 前へ 目次へ 次へ のリンクがつながってないですよ。 -- 名無しさん (2012-08-22 13 42 58) これ程携帯が離せない作品は初めてです -- 名無しさん (2012-11-14 18 13 51) ダンテがカッコいいですね? -- 名無しさん (2012-11-15 23 47 57) この作品が大好きです -- 名無しさん (2012-11-19 19 44 31) この小説を読めてとても嬉しいです -- 名無しさん (2012-11-22 00 27 28) 楽しい小説ですね これからが楽しみで仕方がないです♪ -- 名無しさん (2012-12-14 16 55 59) どこでも暇があれば読んでしまいます。 -- 名無しさん (2013-01-04 18 09 15) 更新いつまでも待っています -- 名無しさん (2013-02-24 09 48 12) 続きがとても楽しみです。 -- 名無しさん (2013-07-15 22 49 29) とても面白かったです 続きが楽しみです欲しかったですもしくわ -- ヤマト (2013-12-09 08 52 04) 気長に待ってます 気が向いたらでイイので -- 名無しさん (2014-01-24 08 33 48) 更新いつまでも待っています -- 名無しさん (2015-08-04 21 21 35) 続きが気になる~! -- zen (2016-09-13 14 36 32) 更新待っています -- 名無しさん (2018-01-21 00 03 10) 頑張って下さい。応援しています -- 名無しさん (2019-03-06 13 30 23) 今までに呼んだ二次小説の中でも最高の面白さです。何時も更新していないか確認してしまいます。 -- 名無しさん (2019-03-06 18 31 20) クロスssでもハイクオリティの作品でした。 とても面白かったです。 -- 名無しさん (2019-12-30 22 15 07) 高校時代読んでいて、10年振りくらいに来ました。いつ読んでも面白い… -- ななし (2023-05-15 02 29 00) 名前 コメント TOPページへ このページの先頭へ
https://w.atwiki.jp/magicalclub/pages/91.html
three-four-law 「紅蓮」「老師」とも呼ばれる。 マジカル部のオフィシャルサポーター兼部員。たぶん忍者。 ポケットモンスターカードゲームのプレイヤーでもある。 ポータル三国志に思いを馳せているが,出会うことはまだ出来ていない。 第一回部内順位決定戦のリーグ表作りに貢献, ヘッドジャッジ,バックダンサー役等をそつなくこなす彼は部員から愛されている。 常時半袖短パン。寒いとその上からロングコートを羽織る。 たまに某ライダーアマゾンに変身する。 動きのキレはピカイチ。部長,涼宮達と「もってけ!セーラーふく」を踊るのは有名な話だ。 「ホタテを口にするとアナフィラキシーショックにより死にます」と医者に宣告された。 イラストの評価も非常に高い。代表作は「古語〜矛盾〜紙芝居」「マキシマムダイブ」 マジックにおいて シャドウムーアにて1パックシールド戦を行ったところ、「カカシ」シリーズに一目惚れ。 《刈り取りの王/Reaper King(SHM)》を中心とした「5色カカシ単」を構築し、 部長の操る「Angel Weirding」と互角かそれ以上に渡り合った。 マジックにおけるthree-four-lawの主な使用デッキ 5色カカシ単 主な功績 第一回部内順位決定戦のリーグ表作り 画期的な超デッキ,印鑑単の構築 かりなんとかへの見舞いイラストの授与 常時 ヘッドジャッジ ギャラリー バックダンサー 主な使用デッキ 化石コントロール(化石ポケモンを使用したコントロールデッキ) 磁気嵐コントロール(デオキシスを主軸としたコントロールデッキ) フライングビートダウン(カイリュー,ムクホーク等の飛行タイプ中心のデッキ) ドラゴンブースター(レックウザで相手を蹂躙するデッキ) 他多数 分かっていると思うが,勿論ポケモンのデッキである。 関連項目 部員紹介 超Manno
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/17777.html
廉価版 ナースウイッチ小麦ちゃんマジカルて&Z 〈期間限定生産〉 廉価版DVD-BOX発売日:2月23日 「The SoulTaker~魂狩~」から飛び出した人気キャラの"小麦ちゃん"が主役のお気楽極楽、 邪道魔法少女ギャグアニメが低価格版で帰ってくる! アイドルを目指しながら地球の敵とも戦う魔法少女・小麦ちゃんの活躍を描くハイテンションギャグOVAのセット。 「~マジカルて」全6話と「~マジカルてZ」全2話を収録した8枚組。 “RONDO ROBE SELECTION 第2弾”。 2004年OVA発売開始。ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルての続編。 2011年2月23日、廉価版DVD-BOXが発売。 監督 松園公、米たにヨシトモ キャラクターデザイン 渡辺明夫 設定 小川浩 美術監督 多田喜久子、小谷隆之 色彩設計 佐藤祐子、堀川佳典 撮影監督 松山正彦 編集 坂本雅紀 音響監督 柏倉ツトム、三間雅文 効果 中野勝博 録音 内田誠、山田富二男 録音助手 大浦伸浩 音楽 高木隆次 アニメーション制作 タツノコプロ 脚本 アームストロング滝沢 米たにヨシトモ コンテ 松園公 米たにヨシトモ 演出 鈴木薫 石川敏浩 米たにヨシトモ 作画監督 桜井正明 清丸悟 草刈大介 橋本貴吉 斉藤里枝 飯塚晴子 柴田淳 米たにヨシトモ 佐村義一 ■関連タイトル 廉価版 ナースウイッチ小麦ちゃんマジカルて&Z 〈期間限定生産〉 ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて 小麦100%しよう! ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて小麦ベ~ストTHE MUSIC ~小全集 ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて 小麦ちゃん Live in 日本中年館 ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて「小麦200%しよう」 ラジオドラマCD ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて~小麦オン・ザ・ラジオ 四谷死闘篇~ ザ・うたのヒットぱれーどムギ! 画集 ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて ビジュアルコレクション コミック版 中島零/ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて 小説 榊一郎・武乃忍・渡辺明夫・伊東克修/ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて―小麦大乱戦・ゲーム世界からの脱出! PS2 ナースウィッチ小麦ちゃん マジカルて 初回限定版 フィギュア・ホビー:ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて Windows ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルτ 炎のArashi! 掲示板大決戦 Windows ナースウィッチ小麦ちゃんROMカルて
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/114.html
「アルフさん、やっぱりうちらで何とか…」 「いや、大丈夫だよ!片腕が動けばバリアブレイクは使える!」 ビーの矢の麻痺毒で左腕を封じられ、それでも戦おうとするアルフ。腕に刺さった矢を抜き、バリアブレイクを構えた。 それを見たなのは達も、アルフの意思を無駄にできないと言わんばかりに、攻撃魔法やファイナルベントを構える。 大技に気付いたバズスティンガーは再び集まり、バリアを張った。 「はぁぁぁぁっ!!」 待ってましたと言わんばかりにアルフが突っ込み、バリアブレイクでバリアを破って離脱する。 そしてそれを好機と見て、三人分の大技が飛んだ。 「ディバイィィィーーーーーン…バスタァァーーーー!」 「フォトンランサー・ジェノサイドシフト!解き放て!」 『FINALVENT』 それぞれの大技がバズスティンガーに直撃し、そして消し飛ばした。 一週間後、OREジャーナル。現在冷房の修理中。 長時間フル稼働にしていたせいかエアコンが壊れ、真司が修理しているところのようだ。島田が押さえているとはいえ、今にも崩れそうなバランスの悪さだ。 …ちなみに現在は6月の終わり頃である。 「任せとけって言ったじゃない…」 「任しといてくださいよ」 島田の悪態に、真司が言い返す。 「真司~…まだか~…?」 涼みに来ていたヴィータが聞く。が、修理ついでにフィルター掃除もしているので、時間がかかる。 ちなみにヴィータはあまりの暑さにすでにグロッキーだ。 「フィルター掃除もやってるし、こりゃもう少しかかるな… っていうかヴィータ、ここは涼む場所じゃないんだぞ?」 「えー、別にいいじゃねーか」「そうそう、硬い事言わずに涼ませてあげれば?」 ヴィータと島田の同時攻撃。真司は反論できない…というか、社会人ならこれくらい反論してみせろ。 と、ここで大久保が「暑ちい…」と言いながら入ってくる。 「あ、おはようございます」 島田が大久保に近寄りながら挨拶する。 そのせいでバランスが崩れ、真司が転倒。島田の肩を踏み台に空中で一回転。そして大久保の机に着地。 見事な宙返りだ。大会とかなら10点は堅い。 …ここでフィルター掃除のホコリを入れていたバケツが落下。落下点にはヴィータが。 ヘディングでバケツを弾き飛ばした。軌道上には真司の後頭部。当然のごとく直撃。そしてK.O. 「おい令子、ちょっとこっち来てくれ…そりゃ!」 頭から崩れ落ちる真司を無視し、令子に写真を見せる。暑苦しい男の写真だ。 「やだもう編集長、この暑いのにそんな暑苦しいもの見せないでくださいよ…」 令子はあからさまに嫌悪感を見せる。言葉にも出しているが、暑いときに暑苦しいものを見せられて参っているようだ。 「…今、一瞬見たよな?この暑苦しいの一瞬見たよな?」 「え?ええ…」「よし終了。忘れろ」 大久保はそう言うと、さっさと写真をしまった。 「そ、それ見合い写真d「シャラップ!忘れろ」 駆け寄ってくる島田を黙らせ、写真についての説明をする。 「知り合いにどーしてもって頼まれてな、見せるだけ見せるって約束しちまったんだよ。 だがまあ、これで約束は果たした。忘れろ。記憶から消せ。忘却しろ」 「わ、私やりたい!私やる!」「はぁ!?」 島田がそう言って写真をひったくろうとするが、大久保が止め、諭す。 「お前な、見合いの意味分かってんのか?にらめっこじゃねえんだぞ?な?」 「でも試しに一度くらい…ブツブツ」 最後の方はブツブツとしか聞こえないくらい小さい声だった。 「やってみようかな、私…」「はぁ!?」 今回の大久保は驚き役のようだ。さっきから驚いた声を上げている。 「ほら、何事も経験だって編集長いつも言ってるじゃないですか。 見合いの経験がいつジャーナリストの仕事に役立つかもしれないですし」 「いや、そりゃそうだけどな…」 大久保たちを尻目に、ヴィータが真司の頭に氷袋を当てている。 「お前らのびてる真司は無視かよ」 第二十話『現れる戦神』前編 とまあ、そんなこんなで見合い当日。見合い相手の倉井忍は黙々と料理を食べている。 …何も話さないこの空気に耐え切れず、令子が口を開く。 「あの…ご趣味は?」 「そんなこと聞いてどうするんです」 倉井がぴしゃりと言葉を止めさせる。 「貴方のような女性が、僕なんかに興味を持つはずが無い」 「そんな事は…」 「では私と付き合いたいと?私と結婚したいとでも言うんですか?」 倉井がまくし立て、令子に詰め寄る。 「貴方は遊び半分に見合いをして、相手の気持ちを考えていない! 傷つく男だっているんです…!」 「…ごめんなさい」 その後、倉井は泣きそうな目で、じっと睨みつけるかのように令子を見ていた。 その日の夕方、令子はカレーパンを食べながら帰宅していた。 「いい男、いないかな…」 ふと、背後からの気配に気付き、振り返る。だが、誰もいない。 気のせいかと思い、再び家へと歩を進める。だが、その後もその気配は存在していた。 「ストーカー?」 「うん、多分。なんか感じるの。こう、なんか変な…」 見合いからさらに数日後、OREジャーナル。仕事の休憩時間にみんなでアイスを食べている。 何故かはやてとヴィータも一緒だ。っていうかあんたら何やってんだ。 …ちなみに冷房は先日の一件で結局直らず、修理業者に修理を頼んでいる。代用品は扇風機だ。 「それってもしかして、こないだの見合い相手じゃねーか?ふられた腹いせってことでさ」 「思いつきでそういう事言うんじゃないわ。私の勘違いかもしれないし…」 「いや、その人が怪しいって思うのは私も同じや。令子さん隠れファンも多そうやし…」 思い思いにストーカーの正体を考える一同。 「あたしもー、前に何度かストーカーに遭ったことがあってー」 対抗心を出したのか、島田が似たようなことを言い出すが… 「勘違いです」「勘違いやな」「勘違いだな」 一斉にバッサリ。島田は気を悪くしたのか、真司たちを睨む。 「とにかく、尊敬する令子さんの為だ。俺が令子さんを守ります。必ず、いやいや絶対」 この直後、何故か全員同時に冷たいものを食べたとき特有の頭痛が来た。何というナイスタイミング。 その晩もまた、令子は何者かにつけられていた。 あくびをしながら帰る令子に迫る影。だが、その影は――― 「捕まえた!」 ―――横から現れた真司に組み付かれた。 そのまま押し合い、へし合い、取っ組み合い。 「このヤロ、逮捕だ逮捕だ!令子さんつけ回しやがって!あ゛ッ!!」 喧嘩の最中、真司は電柱に頭を強打。そのまま意識を手放した。 最後に見たのは、花束を持った吾郎だった―――――― 数時間後、北岡弁護士事務所。 「ギャーーーーーー!!」 悲鳴とともに真司が目を覚ます。北岡と吾郎もその声に驚いたようだ。 「なっ、何寝ぼけてんだよ!」「え、あ…あれ?」 ようやく真司の目も覚めたようだ。 「おい、それよりどういうつもりよ? 吾郎ちゃんにいきなり襲い掛かったそうじゃない。何考えてんだよ」 その言葉で、気を失う前のことを思い出す。 そうだ、令子を守るために道中でストーカーを待ち伏せていたのだ。 そして吾郎が迫ってきた。ということは吾郎がストーカーだ。それが真司の結論だ。 「それはこっちのセリフだよ!このストーカー野郎!」 「は?」 真司のあまりの言い草に、北岡も吾郎もあっけにとられている。 「ストーカーだよストーカー! こいつはな、ここ最近ずっと令子さんのことつけ回してたんだよ!ったく、危ねえ真似しやがって」 刹那、大爆笑が巻き起こる。 「吾郎ちゃんはストーカーじゃない。俺に頼まれて花束を渡しに行ってただけだ」 「え?ってことは…!!」 「桃井令子か?さっき会った。少し様子が変だったから後を追ってみたんだが…」 「それじゃ遅いんだよ!何で送ってあげなかったんだ!」 先ほどのやり取りの後、令子のマンションへと向かった真司、北岡、吾郎の三人。だがそこには令子の姿は無く、代わりに道に令子の鞄が落ちていた。 誰かの所に行ったのかと思い、知り合いに連絡を取った。それにより蓮が令子に会ったということが分かる。 そして令子のマンション前で現在喧嘩中である。理由は少し前の会話文の通りだ。 と、そこで北岡が喧嘩を止める。 「オイオイオイオイ、よせって。いがみ合ってる場合か」 時が止まる。3秒ほど。 「…何よ?」 「いや、まさかお前が喧嘩を止めるとはな」 そういえば。北岡はそういう事をしないタイプの人間なのに。 思いがけない行動に、真司も少し感動しているようだ。 「こんな事で感動してる場合か。それより城戸、お前ストーカーがどうとか言ってたが、心当たり無いのか?」 「そうだ…ストーカーだよ!」 「令子さんが…見合い…」 「ああ…もちろん冗談半分だったけどさ、多分その男がふられた腹いせに令子さんを…」 帰路につきながら、真司が蓮と北岡に事情を説明していた。 令子が見合いに参加したこと、その見合いが御破算になったこと、そしてその日以来令子がストーカーにつけ回されていることを。 …と、ここで真司があることを思い出す。 (わ、私やりたい!私やる!) そう、見合いの数日前、島田がその話に食いついたことだ。 真司はそれを利用し、一計を案じた。 「そうだ…もう一回見合いを仕組めば!」 「罠を張るっていうことか」「そうだよ!」 「なるほどな、見合い相手が犯人なら、有効な手かもしれないな。 お前よくそんなの思いついたな…」 「お前ら…今まで俺のことバカだと思ってたろ?」「違うのか?」 どうやらこの二人の中では、『真司=バカ』でイメージが定着しているようだ。 「と、とにかく…令子さんを救出するまで、とりあえずライダーの戦いは中止ってことで、な?」 「…ま、しょうがないな。でも勘違いするなよ?別に友達になる訳じゃないからな?」 「当たり前だ」 とりあえず蓮も北岡も真司の案を飲んだようだ。 とにかく、これでちょっとした同盟が出来上がった。と、その時。 「話は聞かせてもらったわ」 聞き覚えのある、何者かの声。振り向くとそこにシャマルがいた。 「シャ、シャマルさん、何でこんなとこに…」 「暑いからアイスでも食べようってことになって、それで買いに行く人を決めるのにジャンケンをしたんだけど…」 「なるほどな。お前が負けて、今買って帰る途中ということか」 「ええ、そういう事よ」 確かにシャマルの手元にはコンビニ袋。煙が出ているところを見ると、ドライアイスも入れてもらったのだろう。 「それはともかく、令子さんがストーカーにさらわれたっていうのは本当?」 「あ、ああ。本当だけど」 「…なら私も手伝うわ。メンバーは多い方がいいでしょう?」 この後シャマルや蓮が帰宅後、高町家・八神家の面々に話し、その結果みんなで事に当たるという予想以上の大事になった。 そして見合い当日。ちなみに仕掛け人は島田だ。 「あなたにはシンパシーを感じます…本気ですね?この見合い」 島田はそれを無視するかのように酒を飲む。 その頃外では… キィィィン… 例の金属音が鳴り響く。発信源は北岡の車だ。 塀によじ登って見ている真司はその音に気付くが、すぐに消えたことから気のせいと断じてしまう。 「様子はどうなの?」 なのはが真司に近寄り、中の様子を聞いている。 ちなみに今日は土曜日なので学校は休みだ。ゆとり万歳。 「え?ああ。見るからに怪しい男だね。絶対あいつが犯人だな」 と、そこまで言ったところで中から人が出てくる。 それに気付き、塀から手を離す真司。怪しまれないようやりすごす。 その頃中では。 「ったく、何が見合いだよ。編集長も編集長でさあ…」 もはや見合いなどではなく、ただの酔っ払いの飲み会だ。 その夜、帰り道にて。 「見合いが何だってんだよ…ああ、暑ちぃ…」 グチをこぼし、缶ビールを飲みながら帰路に着く島田。それを影から見る3つの影。 (こちらA班、異常無し) (B班了解。こちらも異常無し) (C班了解、同じく異常無し…主はやて、この口調は何とかならないのですか?) (別にええやろ。気分の問題や。気分の) (気分の…ですか) (シグナムさん、あんまり気にすると肩凝りますよ?) このどこぞの諜報部隊のような会話、これは先日の一件の際にメンバーが一気に増えたため、チームに分けての行動となった結果である。 各班の編成は通信役の魔導師一名以上を含む4名の編成で、今も各所から見張っている。ちなみにメンバーはこうだ。 A班:秋山蓮、高町なのは、神崎優衣、ヴィータ B班:城戸真司、八神はやて、リィンフォースⅡ、手塚海之 C班:北岡秀一、シグナム、由良吾郎、シャマル という編成である。ちなみにザフィーラは留守番だ。なお、なのはは親の許可をもらっているので多分問題は無い。 (でも意外よね。まさか北岡さんが令子さんのこと…) (え?シャマル、それほんまなん?) (…確かにな。まあ、そうでもなければ北岡が協力するとも思えんが) (*1)) この一件で北岡の想い人が発覚したようだ。 ちなみになのは・ヴィータ・リィンのお子様トリオは話の内容を理解できていないらしく、疑問符を5つほど浮かべている。放って置けばまだ増えるだろう。 「なのはちゃん…なのはちゃん!」 「ふぇ?な、何ですか優衣さん…」 優衣によって現実へと引っ張り戻されるなのは。どうやら聞き入っていたらしい。その証拠に、さっきからの優衣の声にも気付いていなかった。 「島田さんがいないの…多分、島田さんもさらわれたんだと思う…とにかく他の班のみんなに連絡して!」 「はっ、はい!」(こちらA班、異常発生!) 戻る 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/3675.html
「にゃはは……、心配かけちゃったかな」 「なのは……」 管理局本部にある病室の一つに、フェイト・テスタロッサはいた。 ベッド際の丸椅子に座り、ベッド上で上体を上げる少女を見つめていた。 少女の身体の至る所には包帯が巻かれており、布団の端から覗く四肢にはギブスが装着されている。 普段の活発な彼女からはかけ離れた姿に、フェイトは感情が込み上げてくるのを感じていた。 フェイトの瞳が、揺れる。 痛々しい親友の姿に、自己への不甲斐なさが溜まる。 「そんな顔しないで、フェイトちゃん。私は全然平気だから」 包帯が曲かれた頭部を揺らして、少女・高町なのははフェイトへと笑顔を向けた。 優しい、気遣うような笑顔であった。 でも違う、とフェイトはその笑顔を見て感じた。 何処となく漂うぎこちなさが、心中のやせ我慢をフェイトへと伝えていた。 「ごめんね。フェイトちゃんがあんなに頑張ってくれたのに……私が台無しにしちゃった」 「そんな事どうでも良いよ。なのはが無事で良かった」 フェイトが撃墜した二人の守護騎士は、謎の発光現象の隙に逃亡していた。 恐らくはあのアンノウンが手引きしたのだろう。 なのはを易々と撃墜したアンノウン。 アンノウンとヴァッシュとの邂逅。 そして、あの謎の発光現象に―――月へと穿たれた穴。 管理局の映像記録も白色の極光に阻まれ、途中から役目を果たしていない。 あの時、あの場で何が起きたのか、その全貌を知っているのは高町なのはだけだった。 「傷の具合はどう?」 「当分は安静だって。でも、手足の傷以外はそんなに酷くないって言ってたよ」 なのはの負傷は、受傷の経緯からは考えられない程に軽度なものであった。 程度としては全身に軽度の打撲。 四肢の貫通傷は相応の重傷ではあるが、管理局本部の医療魔法技術があれば、そう時間は掛からずに完治できる。 管理局は、アンノウンの攻撃がおそらく元から殺害を主としない攻撃だったのではと予測していた。 後の観測で判明した事だが、なのはを撃墜した高エネルギー攻撃は、まるで計ったのかのように直撃の寸前で急速な威力の低下を見せている。 あれだけのエネルギーだったのだ。本来ならば吹き飛ばされる余地すらなく、エネルギーに全身を焼かれていた筈だ。 おそらくは、殺害でなく撃墜を目的とした攻撃。 撃墜を優先させた意図についても、管理局は予測を立てていた。 なのはは、『あの時』、あの場にいた。 いや、正確に言うのならば、あの場に連れられたと言った方が良いか。 謎の発光現象を起こした一因とされるアンノウンの手によって、わざわざ連れられたのだ。 恐らく高町なのはに見せたかったのだろう。 ヴァッシュが月をも穿つ脅威の存在だという事を、その身体に宿る脅威を、高町なのはに見せ付けたかった。 まるで、なのはとヴァッシュの関係を知っていたかのような行動である。 「レイジングハートのお蔭だよ。墜落の瞬間に防御魔法を発動させてくれたみたいで」 「そう、良かった……」 なのははフェイトの心配を払拭させるかのように、笑顔を見せている。 傷だらけの身体で、満面の笑顔を浮かべるなのは。 笑顔の裏に隠した、本心。 フェイトは胸が締め付けられるような感覚を覚えた。 「……なのは、大丈夫?」 その感覚に押されるように、フェイトは言葉を吐き出していた。 卑怯な質問だと、フェイトは口にして直ぐに思う。 こんな質問をして、なのはが本心を語る訳がない。 心配を掛けないようにと、より強固な仮面を張り付けるだけだ。 フェイトの言葉に、なのはが表情を変える。 だが、それも一瞬だけ。 直ぐさまそれまで以上の笑顔を浮かべて、フェイトを見詰める。 満面の、それでいて儚さの宿る笑みであった。 少なくともフェイトには、そう見えた。 「大丈夫だよ、フェイトちゃん」 名前を呼んで、なのはが答える。 なのはは、あの時から後、とある名前をめっきり口にしなくなった。 前までは毎日のように口にしていた名前。 その名前を、なのはは口にしない。 話題に出す事すら避けているように見える。 やはりあの時、なのはは見たのだ。 月をも撃ち抜く彼の姿を、なのはは白色の世界の中で見た。 その結果が今の状態である。 「私は、大丈夫だから」 儚げな笑顔で、言葉を紡ぐ。 あの時、あの場所で何があったのか、なのはが何を見たのか、なのは以外の誰も知らない。 ヴァッシュが根源となったエネルギーが地上から月を穿った……そんな客観的な視点しか、フェイトは知らない。 だから、歯痒さを感じる。 友達の力になれない自分達が、歯痒い。 「なのは……」 満面の笑顔を見せるなのはへ、フェイトは思わず詰め寄っていた。 言葉を投げ、詰め寄り、そして強く強く抱き締める。 傷だらけの身体を包み込むように、フェイトはなのはを両腕で抱く。 少しでも力になりたい。 でも、言葉では足りない。 だから、身体が動いていた。 「……フェイトちゃん」 肌を通して伝わる温もりに、なのはもフェイトの想いを感じ取る。 フェイトは何も語らない。 なのはも何も語らない。 無言が二人を包み込み、だがそれでも想いは伝達される。 温もりが、言葉よりも深いことろで二人を繋げていた。 静寂が、続く。 緩やかに流れる時が、感じ合う温もりが、頑なに閉ざされた心を溶かしていく。 「……何で、だろう……」 静寂の病室にて最初に口を開いたのは、高町なのはであった。 顔を俯かせ、喉を震わせ、声を紡ぐ。 「……何でだろう、怖くてたまらないんだ……思い出すと、震えが、止まらない……」 言葉の通りに、なのはが震え出す。 小さな身体を小刻みに震わせて、フェイトにしがみつく。 恐怖に負けないように、恐怖に折れないように、なのはは親友の温もりを求めていた。 「あの人が変わってないのは分かってる……でも、駄目なんだ……『あの光景』を思い出すと…………怖くて、たまらない………」 フェイトも、より一層の力強さをもってなのはを抱く。 親友を救いたくて、少しでも力になるのならと、フェイトは細い両腕に力を込める。 「……嫌だよ…………何も変わってないのに……あの人はあの人なのに………駄目なの………怖くて……怖くて…………押し潰されそう…………」 声には、嗚咽が混じっていた。 今まで通りに一緒に居たいという想いと、理性を越えて想起される恐怖とが、せめぎ合う。 葛藤が、なのはを苦悩へと誘っていた。 そのジレンマは、たかが九歳の女の子には余りに大きな重圧であった。 「もう笑い合えないのかな………もう喋り合えないのかな………もう…………一緒に過ごせないのかな………」 嗚咽で途切れ途切れとなる声に、フェイトはより一層の力でなのはを抱き締める。 その肩に顔を沈め、なのはは感情を吐き出した。 「う、わああああああああああああああああああああ………」 遂には、大声を上げて、涙を流す。 溜め込んでいた感情を、声で、涙で、吐き出す。 一人で抱えようと思っていた痛み。 一人で抱えようと思っていた恐怖。 なのはは打ち明ける。 親友であり、戦友であるフェイトへと全てを打ち明ける。 「……なのは……」 フェイトは、ただひたすらに親友を抱き締めた。 一人分だった泣き声が、いつの間にか二人分へとなり、狭い病室に響き合う。 肩を寄せ合い、抱き合いながら涙を流す、二人の少女。 涙で濡れた部屋にて、二人は縋るように抱き合っていた。 ◇ 「……フェイトか」 そして、十数分後程の時間が経過した後に、フェイトは扉の前へと立っていた。 ヴァッシュ・ザ・スタンピードが幽閉されている部屋の、その扉。 顔をつき合わせど、実際に言葉を交わす事はできない。 モニターを通しての面会に、ヴァッシュはそれでも笑顔を見せていた。 弱々しく、儚げな笑顔。 まるで少し前に見た、高町なのはの笑顔のようであった。 心を押し殺して無理矢理に笑顔を造っている、そんな印象の微笑みだ。 「僕に何か用かい?」 見てる方が辛くなる笑みに、フェイトは意を決して言葉を紡ぐ。 なのはを見て、ヴァッシュを見て、決断した想い。 それは、二人の親友としての決断であった。 「ヴァッシュ、あまり自分を責めないで」 真っ直ぐと向けられた瞳が、ヴァッシュを見据える。 フェイトの瞳に、フェイトの言葉に、モニター越しのヴァッシュが表情を変えた。 「なのはなら、大丈夫だから」 流れ出る声は澱みなく広がっていく。 ヴァッシュは目を見開き、フェイトの声を聞いていた。 「今まで通りに笑い合って、今まで通りに喋り合って……何も変わらないよ。なのはは、あんな事でヴァッシュを嫌いになんかならないよ」 声に暗い影は欠片もなく、フェイトはヴァッシュを見据える。 ごまかしのない言葉で、ただ自身の内の信頼に任せてヴァッシュへと伝えていく。 「だってなのはは、本当に強い子だから」 フェイトの言葉は、親友に対する絶大な信頼から紡がれたものであった。 あの時なのはが見た光景は如何なるものだったのか、やっぱりフェイトには分からない。 でも、その苦悩を知った。 その苦悩の大きさも知った。 フェイトは高町なのはによって救われた。 全てを否定された自分を、ただひたすらに想い続けてくれた人。 なのはが居たから、フェイトは道を踏み出す事ができた。 アリシアの代りとしてではなく、フェイト・テスタロッサ自身として、人生を踏み出せた。 絶望しか残っていなかった自分に、光り輝く希望を与えてくれた人。 フェイトにとっての高町なのはは、そんな存在であった。 だから、思う。 なのはなら立ち直れると、フェイトは思う。 そして、もう一つ。 なのはが立ち直れるまで、ヴァッシュが立ち直れるまで、今度は自分が支える番だと。 今まで支えられた分まで、自分が二人を支えようと、フェイトは決意する。 「フェイト……」 「あの時、何があったか知らないよ。でも、私はなのはの強さを知ってる。だから、信じて。なのはを、信じてあげて」 そう言うフェイトは、とても優しげな微笑みを浮かべていた。 それは、高町なのはのお蔭で手に入れる事ができた微笑み。 空っぽなものではない、心の詰まった微笑みであった。 「―――駄目だよ」 だが、フェイトの微笑みに対する返答は、あまりに空虚なものであった。 フェイトと同様の微笑みではある。でも、それは力の無いまるで空っぽな微笑み。 ああ、と実際に目の当たりにする事でフェイトは感じた。 何て寂しげな微笑みをするんだろう、と。 「なのはを信じてる。フェイトを、クロノを、リンディを、皆を信じてるさ。―――でも、駄目なんだ」 ヴァッシュの微笑みに、フェイトは瞬時に理解する。 自分の言葉は、結局何の役にも立たなかった。 ヴァッシュは変わらぬ微笑みで、全てを自身の内へと仕舞い込む。 なのはのように感情を表に出す事すら、してくれない。 「俺は、俺を、信じられない。皆を信じられても、自分を信じる事ができない。『何か』を宿した自分を、なのはを傷付けたかもしれない自分を、信じられない」 ヴァッシュの答えにフェイトは改めて思い知った。 彼の心の内に眠る、黒色の虚(ウロ)。 軽薄な表面の裏側にある、何者をも立ち寄らせない虚無。 その片鱗を垣間見てしまった。 「ヴァッシュ!」 「……なのはに伝えといてくれ。すまなかったって」 それきりヴァッシュは通信を途絶させた。 モニターが黒色に染まり、何も映さなくなる。 「そんな事ない! ヴァッシュは皆に力をくれた、皆を助けてくれた! だから……だから、そんな哀しい事を言わないでよ!」 扉に向けて声を飛ばす。 当然ながら返答はない。 無機質な扉がただ無言でそびえるだけである。 ある一定の所から内側へと踏み込ませない、ヴァッシュの心。 堅牢な殻に防備された心は、おそらく何者をも拒絶する。 何時ぞやの自分をも上回るだろう心の殻。 ただ辛い。 あの微笑みを、誰をも受け入れない心を、見ていられない。 彼は一人で苦悩し、一人で解決しようとするのだろう。 誰も頼ってくれない。 自分も、なのはさえも、彼は頼ろうとしない。 全ての痛みを一人で抱えて、苦悩するのだ。 それはとても悲しいことだと、フェイトは知っていた。 似ている。 全てを抱え込もうとするその行動は、自分やなのはととても似ていた。 ただその度合は、意志の強固さは比べ物にならない。 彼は完遂するのだろう。 本当に全てを抱え込んで、一人で解決しようとする。 言葉にすれば楽になる想いを、涙にすれば楽になる想いを、決して打ち明けようとしない。 それが彼の生き方なのだ。 周囲も、自分自身も、救われない。 彼の心の内に眠る、黒色の虚。 それを埋めてあげて欲しい。 力なく頭を垂れたフェイトに、答えを返す者はいなかった。 ◇ 「ここのデータの数値が出てないぞ、エイミィ」 「え、ごめんごめん。……あー、確かにちょっと抜けてるね」 「しっかりしてくれ。今は余裕がないんだ」 海鳴市の一角に聳えるとあるマンションの、その一室。 闇の書事件・臨時本部として管理局に借用されている部屋は、僅かに殺気立った様相を見せていた。 その雰囲気の大元は、最年少執務官として場を仕切るクロノ・ハラオウンにあった。 どうにもクロノの機嫌が悪い。 無表情を装ってはいるものの、その言葉の端々には棘があった。 「……それにしても厄介な事態になったねえ」 現在、臨時本部に身を置く人物は六人。 指揮官たるリンディ・ハラオウンにその副官たるクロノ・ハラオウン。 オペレーター、事務、情報の総括を一手に引き受けるエイミィに、無限書庫にて『闇の書』についての調査を依頼されていたユーノ。 そして、ユーノのサポート役として動いていたリーゼ姉妹とアルフである。 何時もの明るい口調から数段トーンを落として呟いたのは、リーゼアリアであった。 ソファーに腰掛けながら、頭の所で手を組んで天井を見上げる。 その表情からは僅かばかりの疲労が見て取れた。 「地上から月をも撃ち抜くガンマンとはね……作り話にしてもやりすぎだって」 アリアの隣に座るロッテが言葉を返しながら、何もない空間に指を走らせた。 すると、指の動きに反応するかのようにディスプレイが出現し、お求めの映像が再生される。 「こうして見ると桁違いって感じだね。単純なエネルギー量だけでも、異常の一言。洒落にもなんないわね」 「月にクレーター作るくらいだからね……エネルギー量だけ見てもSSSランク以上は確実ね」 その映像に、何時しか臨時本部に身を置く誰もが視線を送っていた。 謎の発光現象に、天を昇る光線。 そして、月を震撼させる暗き穴。 現実のものとは到底思えない光景が、画面の中で流れていく。 「ヴァッシュか……そりゃ普通の人間とは何か違うとは思ってたけどさあ」 床に寝転んで映像を見詰めながら、アルフが言葉を零した。 やるせなさと幾分かの恐怖感とが混合された表情である。 「精密検査の結果も数値が異常なんだよね……。普通の人じゃまず有り得ない数値だって」 続くエイミィの顔にも恐怖感があった。 いや、程度の差や表出しているかの差はあるが、誰もが恐怖感は抱いている。 隣で和気藹々と会話をしていた相手が、実は月をも撃ち抜く脅威の存在だったのだ。 恐れるな、という方が無理のある話だ。 予感はあった。 最初の守護騎士との交戦後に、負傷したヴァッシュが管理局へと担ぎ込まれてきたその時。 治療の為に服を脱がし、そして場にいた誰もが息を呑んだというヴァッシュの肉体。 身体中に刻まれた傷の数々。 まるで人間のものとは思えない程に傷付いた身体。 思えばあの時から示されていたのではないか、男の異常さは。 エイミィの言葉に、僅かな沈黙が場を覆う。 「……問題はそこじゃない。月を穿つ砲撃も脅威だが、単純な破壊力ならアルカンシェルの方が上だ。人間じゃないとはいっても、人外の種なんて次元世界には幾らでも存在する」 静寂を破ったのはクロノであった。 リーゼ姉妹の手元にある映像記録と同様のものを巨大スクリーンに映しながら、クロノは続ける。 「問題は、それだけの『力』が意志をもった個人が有しているという事だ」 言葉には、寸分の迷いもなかった。 映像を見詰める瞳にも迷いはない。 ヴァッシュが危険人物だと、クロノは迷いなく断定した。 五人の視線を集めながら手元のキーを叩いて、目的のデータを引き出す。 壁一面のモニターにもう一つ画面が浮かんだ。 「このデータを見てくれ。これは、ヴァッシュが光を放ち始めた直後に観測されたデータだ」 その画面を指差しながら、クロノが後方へと振り返る。 五人の視線が画面の方へと向き、データの内容を見定めていく。 見ると同時に五人それぞれがデータの意味を理解し、そして表情を驚愕に染めた。 「この反応って……まさか……」 「そう、そのまさかだ。これは―――次元断層の反応さ。規模は極小規模で、発生した時間もコンマ数秒にも満たないものだけどね」 その事実に、五人が愕然とする。 次元断層。 それは次元災害の中でも最上位に位置する危険災害。 下手すれば一つの次元世界そのものを消滅させかねない、超ド級の厄ネタである。 その厄ネタが極小規模なものとはいえあの瞬間に発生していた。 目に見えぬ所で発生していた大災害に五人は驚きを隠せ得ない。 「……ヴァッシュさんの砲撃が次元断層を発生させたって事?」 「そんな事、ありえないって! ロストロギア級の出力がなくちゃあそんなの無理無理」 「次元震ならまだしもね。次元断層ってのはそれこそ桁違いだよ。あのジュエルシードだって、複数集めたようやく引き起こした位だよ」 エイミィが、アリアが、ロッテが、それぞれに言葉を飛ばす。 誰もがその考えを否定する。 次元断層を発生させる砲撃など、その砲撃を独力で発生させるなど、それこそロストロギア級の力もって始めて行える所業だ。 かつて管理局を騒がせたロストロギア『ジュエルシード』ですら、単独の暴走では中規模の次元震を起こすので限界であった。 それでも、危険度としては相当なものだ。 次元断層をも引き起こす砲撃など、想像するだけで空恐ろしい。 「惜しいが、違う。半分正解で半分外れだ」 だが、クロノの推測はその更に上をいく。 クロノが再度指を動かし、画面を操作する。 次元断層の反応が感知されたグラフと、超高エネルギー量が発生したグラフとがピックアップされ、画面に映った。 クロノの操作により、半透明となったグラフ同士が重なり合う。 重なり合うグラフに、今度こそ五人の傾聴者が言葉を無くす。 「次元断層は攻撃によるものじゃない。謎の高エネルギーが発生する直前に、つまり砲撃が放たれる直前に、次元断層は発生してるんだ」 言葉のなくなった臨時本部にて、最年少執務官の言葉が訥々と連ねられる。 その表情に感情はなく、仮面の如く冷徹な色のみが映っていた。 もはや誰も言葉を挟もうとしない。 独壇場となった場をクロノが仕切る。 「アンノウンの攻撃についても調べてみた。こちらもヴァッシュの砲撃と同様だ。ほんの刹那の時間だが、攻撃の直前で次元断層が発生してる。念入りに調査しなければ判別できないレベルの次元断層だけどね」 淀みなく動く五指に従い、モニターの画像が切り替わり、必要な情報を並べていく。 複数の魔導師で形成された結界魔法を、アンノウンが切断する瞬間。 宙を舞うクロノへと、アンノウンが斬撃を飛ばす瞬間。 白刃に四肢を縫い付けられたなのはへと、アンノウンが高エネルギーを放つ瞬間。 それぞれの画像と並んで、その瞬間の数値データとが映し出される。 規模の違いはあれど、データが意味する事は同様であった。 斬撃やエネルギーが発生する直前で、次元断層が発生している。 「おそらくこの二人は次元断層を任意に発動できるんだろう。そして、次元断層で発生したエネルギーを攻撃に転化させて、解き放つ。それがこの異常な破壊力の正体だ」 言葉を失った五人を前に、クロノは締め括る。 任意で次元断層を発動させ、月すら穿つエネルギーを発生させたヴァッシュにアンノウン。 脅威という言葉すら生温く感じる事実に、臨時本部が沈黙に包まれた。 昨日まで普通に喋り合っていた人間の、想像を絶する正体。 あの笑顔の内に隠れていた脅威。 思わず戦慄を感じる。 背筋に冷たい汗が流れ落ちる。 人間の域を越えた、ともすればロストロギアにすら匹敵する圧倒的な存在であった。 彼等は何者なのかと、考えずにはいられない。 次元漂流者として世界に来訪した男は、世界を滅亡させうる『力』を秘めていた。 『闇の書』に加えて現れた、『ヴァッシュ・ザ・スタンピード』と『アンノウン』という大きな問題。 一つのロストロギアを巡る事件は、更なる要因を含んで混沌の様相を見せ始めていた。 「これで話は終わりだが……言いたい事があるならハッキリと言ったらどうだ?」 沈黙の中、クロノはある人物へと語り掛けた。 この場に於いて沈黙を通す二人の人物の、片割れ。 終始一貫して、不満げな表情を浮かべていた少年がいた。 ユーノ・スクライア。 緑色の瞳でクロノを見詰めながら、彼は促しに従って口を開く。 「ヴァッシュが持つ『力』の危険性は分かったよ。でも、それでも彼の意向を無視して拘束するのはやり過ぎなんじゃないか」 ユーノの言いたい事も理解できる。 何時も明るく飄々と振る舞い、容易く周囲と溶け込んでしまう不思議な男。 高町なのはと愉しげに笑い合う姿は、誰もが心に温もりを感じていた。 ヴァッシュが優しい人物だという事は、彼と触れ合った誰もが知っている。 ヴァッシュは管理局に尽力してくれていた。 守護騎士との戦闘にも進んで参加し、驚異的な立ち回りで他を圧倒した。 アンノウンとの戦闘でも、彼が矢面に立つ事で被害を減らせたとも言える。 優しさと強さを兼ね備え、他人の為に命を賭けられる男であった。 その人柄は、誰もが認めていた。 「重要なのは彼が時空世界に於いて危険かどうかだ。危険と分かった以上、管理局が彼を放免しておくにはいかない」 「でも、ヴァッシュは決して悪い方向にこの力は振るわない。それはクロノだって分かっているだろ?」 「だが、実際に『力』は振るわれたぞ? あの砲撃が市街地に向けられていたらどうなっていたか、想像できない訳じゃないだろ」 ヴァッシュの人間性を問うユーノに、その危険性を問うクロノ。 どちらの言い分が正当かは誰もが、恐らくは反論を飛ばすユーノ自身も、理解していた。 しかし、反論を止めない、止められない理由がユーノにもある。 「でも……なら、なのはの気持ちはどうなるんだ? なのはがヴァッシュを守る為に何をしたか、クロノだって知ってるだろ」 なのはがヴァッシュを庇う為に取った行動。 次元漂流者たるヴァッシュの存在を管理局に知らせず、自宅にて匿った。 なのははヴァッシュに関する何かを知っていて、それで彼を庇おうと行動したのだろう。 なのはとの付き合いが最も長いユーノには分かる。 その想いの強さが、分かる。 だからこそ、クロノの言い分が正当だと理解して尚、反論する。 「分かっているさ。分かっていて、この判断をしたんだ。判断を覆すつもりはない」 食い下がるユーノへと、クロノは冷淡な視線を送るだけであった。 ユーノとクロノの視線がぶつかり合う。 間に座るエイミィがオロオロと顔を左右に振り、荒んでいく事態に不安げな表情を浮かべていた。 「落ち着いて、ユーノさん」 ヒートアップする場に、落ち着き払った声を落としたのはリンディ・ハラオウンであった。 これまで沈黙を続けてきた指揮官が、満を持して声を上げる。 その声は騒然となった場を通り抜け、全員の視線を集める。 「ヴァッシュさんの保護に関してはもう揺るがない事です。彼の人柄は誰だって知ってるわ。なのはさんとの関係もね。でも、やっぱりそれとこれとは話は別よ」 リンディの言葉には凛とした強さがあった。 決して揺るがぬ強さ。 指揮官としての決意が、言葉の端々にまで染み渡っている。 「……それとクロノの気持ちにも気付いて上げてちょうだい。クロノだって今回の処置に想う事がない訳ではないわ。それを押し殺して、決断したのよ。執務官としてね」 リンディの言葉に、冷淡を貫き通してきたクロノの表情が歪む。 痛みを堪えるかのような表情に、ユーノも感情の行き場をなくしてしまう。 ユーノだってクロノの気持ちに気付いていない訳がない。 ただクロノのように割り切れる程、ユーノは大人になりきれてはいない。 だから思わず、クロノへと感情をぶつけてしまったのだ。 クロノの表情を見て、その行動が卑怯なものだったと改めて認識する。 ユーノも身体から力を抜き、側にあったソファへお座り込む。 「……ごめん、八つ当たりだった」 「……気にするな。普通はそうなるさ」 俯き謝罪するユーノに、クロノも僅かに口元から力を抜き答えた。 場を覆う空気は、やはり重い。 「……ん?」 その空気を払拭する一報が飛び込んできたのは、直後の事だった。 点滅するモニターが、情報の報告をエイミィへと知らせる。 偵察と警戒に向かわせている魔導師部隊からの報告だろうかと、エイミィは手元を操作し、情報の内容を画面へと映す。 映し出された情報は、誰もが予想し得ぬ驚愕の情報であった。 『―――闇の書の主・八神はやてについて』 謎の情報は、その一文から始まっていた。 闇の書の主についての全てが記された、謎の一報。 送り主も、どこから送信されたものなのかも、分からない。 ただ、全てが淡々と綴られていた。 闇の書の主たる八神はやてに関する全てが―――その所在地すらも。 それはフィナーレの序章たる最後の一手。 全てが、踊らされる。 男の手中にて、全てが踊らされる。 最後の一手が、時空を統べる者達へと打ち込まれた。 情報の到来に、『仮面の男達』は思う。 始まってしまった、と。 結局、抗う事のできなかった恐怖。 おそらくこの一手で、終焉が始まる。 本来の目的も果たせず、主たるお父様の願いも叶えられず、全てが終わる。 あの男に掌握されたまま、終わりへと突き進む。 情けない。 罪悪感が沸き立つ。 もはや本当にただの裏切り者となってしまった自分達。 管理局も主をも裏切って、恐怖心に動かされるだけの操り人形。 まるで道化であった。 でも、それでも尚、恐怖心は絶大なものであった。 『仮面の男達』は周囲を見渡す。 管理局の人員であっても、あの男は止められない。 せめて少しでも犠牲者が少なくなるように望むばかりであった。 『仮面の男達』は絶望の淵で孤独に包まれながら、恐怖心に震えていた。 前へ 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/807.html
運命(フェイト)③ 「誰だお前は?」 突然オヤジっぽい声の男がガレージに入ってきた。 さらにこちらの存在に気が付いているようだ。 突然の声にフェイトはビクッと震える。 「そんな!?さっきまでは……」 確かにここには人の気配が無かったのに…… 魔法が使えない今は観念したのか、ボンネットを閉め、声のした方角へ向く。 「オイオイ、人をユーレィみたいに言うんじゃねえヨ……」 男はフェイトの反応が面白かったのか、軽く微笑する。 コツコツ…… 足音がフェイトに向かって近付き、少々身の危険を感じたのかフェイトは後ろにバックする、男の体が移動したことにより鮮明に見えてきた。 工場でよく見かける、ツナギ姿で職人気質な顔立ちの中年くらいの男、左目にある肉眼でもくっきり見える切傷が生々しい。 いかにもそれだけで普通の人と違うオーラを放っている。 「誰かは知らねえが、そんなにこのZが気になるのか?」 謎の男がZの前に立つと、静かに手を置く。 「……別に、そういうわけじゃありませんが」 「そうか?だったらわざわざこんな油臭い所へテメーのような上品なお嬢様が来る訳無いだろ」 見た目で判別されるのは仕方がない。 今自分は、長いモダンなスカート(パンスト着用)に長袖に白のカーディガンで落ち着いてどっちかと言うと地味な人間の着るような服だ。 「それで前置きはさておき、誰だ?お前は」 「あっ、私は、こういう者ですが…」 そう言うと、バッグから名刺らしき顔写真入りの小さい長方形の紙を男に渡す。 「ほう、××大学情報管理科、『フェイト・T・ハラウオン』か。……いい名前だ」 「本当ですか?ありがとうございます」 フェイトの名刺を見て男はふうんと頷く。 周知の通り、本当は時空管理局『機動6課』の魔道師だということは隠してある。 勿論名刺もウソで、出発前にはやてから「とりあえず、なにかあったらこれで身元を欺きや」と言われ渡されたものであった。 これで身元を欺けるかは完全ではない。 しかし身分はウソなのに、意外とそこではなく名前で褒められるとは、我ながら少し嬉しい。 「オレは『北見淳』。見ての通りあの店の店長だ」 『北見サイクル』だから自転車屋さんだろう。 ふと「自転車屋さんなのに車も作っているんですね」と聞きたくなったが、失礼なのでよしておいた。 「北見さんですね。そうだ。すみませんが、これについて何か知りませんか?どんな些細なことでもいいです」 フェイトはバッグから写真を北見いう男に見せる。 「…………」 北見と言う男は写真を見つめると、淡々とフェイトに言った。 「……知らないな」 「そうですか……」 やはりいつもの思った通りの答えが返ってきた。 「なにやってんだろ……私」 北見という男に出会ったその夜、フェイトはフェラーリで首都高を走り込んだ。 誰からも言われたわけでもない。 ロストロギアについては質問できたものの、本命のあのZについては何も聞き出せなかった…… そう思ってると、急に車で走りたくなる ただ、あの車に逢いたくて。 昼みたいに佇んでるだけじゃイヤ。あの機械なのに生きているように走っている姿が見たい。 Zの内部を見たが、どこも変わったところは無いスポーツカー仕様(本当はいけないが)。 それがどうしてあんなスピードの出る車になるのか、理解できなかった。 このフェラーリも290キロまでいけるのに、それでも足りない感じがする。 「おかしいな…確かこの時間だといるはずなのに」 首都高に乗って丸一時間。一向にその『悪魔のZ』という青い車が姿を現さない。 自然とアクセルを踏む足に力がこもり、どんどん車のスピードを速くしていく。 ミッドチルダでは緊急時以外はこんなにスピードは出さないのに、この車も自分と同じ負けず嫌いなのか、本来は移動手段として命を吹き込まれた車が、スポーツカーのようにぐいぐいとそのスピードを上げていく……。 すると、 ピピピピピ…… 機械と空気の音が飛び交う空間を裂く高い電子音。 「通信……誰?」 フェイトはフェラーリの中央のボタンに触れる。 ピッ <いやあー。元気やったかあ?フェイトちゃん!> 「はやて!?」 フェイトが見てるフロントガラスの左側に出たモニタにショートヘアーのフェイトと同い年の女の子が映る。 「どうしたの?」 <それがな……> 午前12時 有明ランプ前 月が天高くいる時間、奴は出番を待ち望む主役のように誰もいない駐車場に佇んでいた。 「あっ、れいなだ」 アキオの前に停まる白い車、よく見るとバックに「GT-R」というエンブレムのある車である。 昼にアキオが働いていたガソリンスタンドに来た客と車だ。 「ゴメーン。待ったあ?」 ウインドウが開き、れいなという綺麗なロングストレート髪の女性が顔を出した。 「イヤ、オレも今来たトコ。北見サンのところでちょっとしたチューニングしてたんだ。ここんトコ、こいつ調子わるくてさ」 その証拠にアキオは愛車のフェアレディZに乗り、エンジンをかける。 いつもより歯切れの悪いエンジン音…… 「ホントだ。やっぱり違う」 いつもとは違うエンジン音。マフラーからの排気量も違う。 「怪しいトコを調整してもらって、試しに走ってきてくれってサ」 「なにソレー?でもあのオヤジらしいわ」 北見は二人と面識があり、それぞれ自分達の車をチューニングした人物である。 少し古臭いオヤジではあるが、機械のチューニング以外にも様々なことを教えてくれる(本当にそうなのかは不明だが)イイ人の一面もある。 「じゃあ、行く?」 「OK。」 アキオは『悪魔』と呼ばれるフェアレディZ、れいなはGT-Rに乗り込み、エンジンを鳴らしてPAを出ると、ランプを抜けて、直線と分岐点から成る最高速の回廊へと車を進めた。 そして、今夜も奴は踊る。 自分よりも速い奴を求めて…… 「はあ……そんなに大変だったのね?」 <うん。では本題に戻るとして・・調査は順調?> 「聞き込みをしたけど何も進展なし。先が思いやられるわ…」 <まあ、時間も十分にあるから。急がず焦らず、ゆっくりぼちぼちね> 「ありがとう。はやて…」 <それにしても、今何してるん?車のエンジン音がやけにやかましいんやけど……> 実際、はやてのいる管理局の一室には通信機のスピーカー越しから少しうるさいエンジン音が聞こえていた。 「えっと……これは……」 グオオオアアアアア! <それに今、尋常やないエンジンの音が遥か遠くにいる私にも聞こえ……> <なあんですかあああ~!!> まるで獣。いや、悪魔の咆哮のような恐ろしい5速のエンジン音。 それは6課の課長室中に響き渡り、ランドセルの小さな部屋の中で仕事に疲れきって眠っていたリィンフォースⅡがびっくりして飛び起きた。 「まさか!?……」 だがフェイトは知っていた。 この咆哮の正体を…… そしてくるおしく、身をよじらせるように走る、あの車を 来た… 来た! 奴が来るッ! 戻る 目次へ 次へ